人生意気に感ず「ウクライナは市街戦の様相に。兵士を奮い立たせる世界の声」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ウクライナは市街戦の様相に。兵士を奮い立たせる世界の声」

◇繰り返すがウクライナの戦争は私たちにとって決して「対岸の火事」ではない。これは時時刻刻と変化する状況が生々しく私たちに訴えていることだ。時代錯誤の独裁者の震える手に核のボタンが握られている。民主主義体制なら核を持つ手には幾重にもシビリアンコントロール(民主的統制)が設けられている。しかし独裁制の下ではそれが望めないのだ。核兵器は悪魔の武器である。私たちは広島・長崎によって人類最初の犠牲者となった。あの77年前の悪夢が幻のように甦ってくる。平和ボケと言われる私たちが目を醒ます時がきた。そこで3月19日の「ふるさと未来塾」は予定のテーマを変更することにした。『アメリカの奴隷制度』を準備していたが急遽『ウクライナ戦と独裁者プーチン』を語ることにした。歴史を学ぶことを本来の目的とする塾にとってウクライナ戦は降って湧いた歴史的大事件。その渦中にいるのにこれを取り上げないではふるさと塾ではないという塾生の熱い意見も寄せられていた。

◇ニューヨークポストは報じる。プーチンは1日から4日間位の短期に楽勝と考えていたのに激しい抵抗を受けてショックを受けているというのだ。ウクライナの人々の抵抗する気持ちが手に取るように分かる。プーチンの大義なき戦い、不条理な武力行使は人々の心まで破壊することは不可能なのだ。戦力の上ではロシアが圧倒的で比較にならない。ウクライナはNATOに加盟していないから欧米は軍事力でロシアに直接対応できない仕組みになっている。しかし最大の支援は信じられない程の世界の声である。バイデン大統領は「世界の3分の2がロシア制裁に加わった」と述べた。この世界の世論は苦境にあるウクライナの若者の心を奮い立たせているに違いない。ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、国民総動員令を発動し、18歳から60歳までの男性に出国を禁じた。政府は国民に銃器を渡し、火炎瓶を作って戦う非正規戦の準備を進めているとされる。正にゲリラ戦の展開である。ゲリラ戦となれば地の利を知り尽くしたウクライナ国民に大きな利がある。秘密の地下道や廃墟となった建物までが彼らの味方であり武器である。第2次世界大戦下で、ナチスに占領されたパリ市民がマンホールの地下道によって戦った姿が思い出される。制裁を求める世界の声は増すばかりだ。金融上の核兵器と言われる国際銀行間の送金業務のシステムからロシアが遂に排除された。慎重姿勢だったドイツが賛成に回ったために実現した。プーチン劇場は今後追い詰められていくに違いない。(読者に感謝)