「一般質問に五人が立つ。初陣あり、一句あり」 2006年2月28日(火) | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

「一般質問に五人が立つ。初陣あり、一句あり」 2006年2月28日(火)

※土日祝日は「議長日記」及び「議員日記」を連載します。上毛新聞社から出版したもので、議員時代の私の動きを海外の視察も含めて振り返ったものです。

 

自民は岩上、金田、木暮、橋爪の4氏、そしてフォーラムは塚越氏である。岩上憲司議員は議員として壇上に登るのは初めてということで緊張気味に修学旅行のあり方について質問。傍聴席には初陣を見守る支援者達の姿もあった。岩上議員と並ぶ若手として橋爪洋介議員が登壇した。彼は新婚生活の中で昨年男児を得たところで、この日は奥さんも傍聴席で応援。彼は、少子化対策は全庁あげて取り組む課題であること、そして出産時の援助よりもその後の長い子育てを支援することが重要だと、自分の体験に基づいた考えを生き生きと語っていた。

 年長者の木暮繁俊議員は、壇上でよく「一句」を紹介する人。この日の句は「朝ぼらけ政争よそに福寿草」であった。この草は早春黄色い花をつける。知事と議会の間の緊張も知らぬげに花をつけるかれんな福寿草に、木暮さんはほっとさせられたのであろう。

 塚越紀一議員は教育委員会委員長に教育に対する考えをたずねた。石原聰一氏は詳しく自分の考えを述べた。教育委員会委員長が本会議場で原稿の枠から離れて教育を語ることは珍しい。その要点を一部紹介したい。

 石原委員長は、教育における地方分権という考えに立って、群馬県の義務教育の水準を確保するための特色ある教育行政を進めたいとして、その具体策としては、生徒が問題に当たり、どこでつまづくか、どこで間違いを生じるかを先生は予め知っておくことが指導上必要なので、このことを調査研究する計画を進めていること、また、将来の教育方針としては、教育の基盤をつくる上で家庭教育を充実させることや国際化が進む中で品性教養の点で世界から敬愛を受けるような青少年を育てることの大切さを語った。

 教育の分野に於いても文科省の方針に従うだけでは成果を上げることは出来ない。地方が独自の工夫を重ねることは何よりの重要なことであり、これが教育における地方分権である。かつては、教育界における不毛な対立のために大胆なそして斬新な試みが実行できなかったと思われる。今や時代が大きく変わった。教育委員会は社会の実態をよく調べそれを踏まえて社会の教育力を引き出して生かす努力をして欲しいと思う。

(群馬の教育が活性化することを願って。読者に感謝)