人生意気に感ず「尾身朝子の予算委発言を重視して活かせ。妊婦の感染増対策に政府が全力を尽くすべきだ | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「尾身朝子の予算委発言を重視して活かせ。妊婦の感染増対策に政府が全力を尽くすべきだ

◇尾身朝子さんの予算委発言が静かな波紋を広げている。私は先日のブログでその言葉の一部を切り取って示した。「この予算委50人の中で女性は3人しかいません」。改めて録画を再現すると重要な部分が結びついていることを知った。この「3人しかいません」の導入部分で朝子さんは言った。「現在の衆院の女性議員の比率は9.7%。有権者の52%は女性であるにもかかわらずです。これでは女性の意見は取り上げられないということになりかねないのです」。続いて朝子さんは東大の前田健太郎氏の著書に触れて「女性のいない民主主義は、民主主義がゆがんでいると言っても言い過ぎではありません」と鋭く指摘して前記の発言に繋げたのだ。

 女性参画の推進は時代の流れでありその要請だから朝子さんの発言はその後存在感を発揮し続けると思う。国権の最高機関に於ける、しかもその中でも重要な予算委での発言なのだから。

◇立憲民主党は次の参院選で女性候補者を半数に近づけると表明した。そのために党内に支援体勢をつくるという。子育て中の女性候補に党がベビーシッター代を補助する計画だという。

 2018年施行の「政治分野に於ける男女共同参画推進法」は政党などに男女の候補者数をできるだけ均等にするよう求めている。各政党はその方向で実現に動いている。この立憲民主党の表明はこの動きの一環である。しかし、自民党及び公明党はこの数値目標を示していない。次の参院選までに両党はこの目標を形で示さねばならない。朝子さんの予算委での発言はここに結びついている。父親の尾身幸次氏には敵を恐れない激しい行動力があった。朝子さんには同様なことを期待できないとしても、それ以上に大きく期待できる点がある。女性議員の立場及び時代の潮流に立つという大義名分の後押しである。

◇オミクロン株は感染力が高い割に破壊力は低いと言われている。しかし凄い感染力の故の影響が色々な分野に現れているらしい。その中で懸念されるのが妊婦の感染の増加である。全国的に妊婦の感染が急増し受入れ先の医療機関が逼迫しているという。新しい命の誕生に支障が生じるのは高齢者の命と同様に回避しなければならない。政府の対応力が求められる。オミクロンの最終局面で政府の力が試されている。(読者に感謝)