人生意気に感ず「日中友好協会・新春の集いは無事に行われた」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「日中友好協会・新春の集いは無事に行われた」

◇新型コロナの猛攻が凄まじい。これは終局の始まりなのか。肌を刺す澄み切った寒気なのにイメージするのは天を覆う黒い軍団である。

 18日現在、県内の新規感染者は375人となり病床稼働率は38.9%となった。この感染拡大を受け県は国に対しまん延防止要請を行った。期間は21日から来月13日まで。緊急事態宣言に準じた対策がとられる。小池都知事は必死に訴えている。「感染は止める、社会は止めない」。山本知事の胸中にも同じ思いがあるであろう。ウイルスの分析結果は未だであるが大半はオミクロンではないかと思われる。

 感染しても大したことはないと思い込むことは禁物である。敵に乗ずる隙を与えるからだ。

◇いつもより少し早く22時58分に起床。私は翌19日の日中友好パーティに備えた。0時半、満月に誘われるように走った。「僧は推す月下の門、僧は敲く月下の門」。中国の古典の一場面を想像しながら挨拶文を練った。いよいよ当日、「内憂外患、天下大乱の一年になります」で始め、天下大乱の最大の渦は米中の対立であること、その間にある日本の役割は極めて重要であり、日本がどう判断しどう動くかは日本の運命にかかわり世界の安定と平和に関わると話を進めた。私の話はおよそ20分に及んで少し長くなってしまったが米中の歴史、民主主義と専制主義の問題等に関する私の熱い思いがあった。

 この流れと私の思いが重なって、話は日中国交正常化の経緯、超大国の責任、二つの文明の衝突、日本国憲法等に及んだ。会場の人たちが熱心に受け止めてくれたと思えてホッとした。

 国交正常化をめぐる話し合いは日中の永遠の原点とすべきものである。当時田中首相は中国に大変迷惑をかけたことへの深い反省を表明し、周恩来、当時の首相は日本国民に戦争責任はないと表明し、小異を捨てて大同を重んじ「未来志向」で両国関係を築くことを語ったのだ。これこそ中国の懐の深さを示すものである。あれから50年、中国の躍進ぶりには目を見張るものがある。超大国となった今こそ周恩来が示したあの寛容さを示す時だと思う。東西二つの文明を戦わせてはならない。二つの文明に深く関わっている日本にはその調整役としての使命がある。そのよって立つ基盤は人権と民主主義を高く掲げた日本国憲法であることを改めて胸に刻まねばならない。コロナ禍は世界が一つであることを教える結果となった。ダイナミックな新年がスタートしたのだ。(読者に感謝)