人生意気に感ず「オミクロンが前橋市中に。第6波は。核廃絶への一歩となるか」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「オミクロンが前橋市中に。第6波は。核廃絶への一歩となるか」

◇前橋市に4日オミクロンの市中感染が発生した。遂に世界の大波が足下にひたひたと押し寄せた感じだ。改めてその速さに驚く。南アフリカでこの新しい変異株が発生したと報じられてから1ヶ月余で全世界に感染が拡大し驚愕した。それはつい最近のことだ。市中感染確認の経緯は、海外滞在歴がなく感染経路も不明ということだ。つまり普通に市民として生活していた人がオミクロンに感染していたのだ。県内在住のオミクロン株の濃厚接触者は153人だという。この状況に市中感染を重ねると、オミクロンがどっと前橋市で増えるのは時間の問題に違いない。

「安全神話にあぐらをかいた」と言われた群馬県民であり前橋市民であった。軽症とはいえどっと増えたら医療体制は混乱するに違いない。個人がそれと判明した場合、いろいろ検査されたり、誰と接触したかを調べられたり、周囲にもれたら差別の対象にもなりかねない。このような想定されることを知人に話したらその人は即座に言った。「無料の検診でちょっとでもおかしいと分かったら私は絶対に秘密にする。しばらくそっと静かにして治るのを待つわ」。恐らくこれは多くの人が考えることではなかろうか。

◇コロナウイルスには人智では測り知れない深さがある。その背景には何十億年というウイルスの歴史があるからだ。人間をひとまず安心させておいてその間に予想外の変身を遂げることもあり得るのだ。それ故に重要なことは一息ついている今の時点で可能な限りの準備をして第6波を待ち受けることだ。

 沖縄の玉城知事は「感染は尋常でない。もはや第6波に突入している」と4日の記者会見で述べた。その感染状況は基地と大いに関係しているに違いない。そうだとすれば沖縄県民の胸には基地発の感染爆発によってあの沖縄戦が甦るだろう。それは日米間の安全保障の問題に繋がる。

◇米中ロ英仏の五大核保有国が異例の共同声明を発表した。核保有国の戦争を回避し核軍縮の重要性を確認するものだ。私はすぐに広島・長崎の地獄を想起した。声明では「核戦争に勝者はない」と訴える。広島の被爆者は核廃絶へ前進したと評価する。五大国が具体的行動で声明の前進を示すことがカギである。究極の兵器は手にあれば使われる。その危機は常にあった。それらの国は広島の惨状を知らない。唯一の被爆国日本がこの際果たすべき役割は限りなく大きい。日本は声明に対し有効なメッセージを発すべきだ。(読者に感謝)