人生意気に感ず「オミクロン株の恐怖・その②“オミクロンはあっという間に世界に。日本も時間の問題か | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「オミクロン株の恐怖・その②“オミクロンはあっという間に世界に。日本も時間の問題か

◇オミクロンの正体は未だつきつめられていないが一部に空気感染の懸念も言われている。南ア渡航者がマスクを着けずにドアを開けた際、周りの空気が廊下に広がって近くの部屋の人に伝わった恐れがあるというのだ。このような感染力を考えるならオミクロンは既に広く世界に波及しているかも知れない。とすれば水際対策を9ヶ国に絞ることにそれほど意味があるとは思えない。9カ国以外からの帰国者入国者の対策が重要な意味があるというべきだ。

 松野官房長官は危機管理の要は最悪の事態を想定することと訴えた。その通りで政府はそれを行動に示して欲しい。

コロナが去ったと受け止め安心しきった状態でこの危機を迎えることになった。水際対策の役割は国だけでは担えない。地方自治体や民間のあらゆる団体が力を合わせることが重要である。

◇私が代表幹事を務めるミライズクラブはコロナの第6波に備えた対策の提言を山本知事に行うことになった。12月1日に提言書を渡す予定であるが、予想外のオミクロンの事態の中で提言の重要度は増したと考えている。行政には最大限の努力が求められるが民間の声はこの際非常に意味のあることと言うべきだ。山本知事は従来の知事と比べフットワークが良く国や地元自治体を牽引して奔走している。私たちはこの知事の動きを応援したい。民間の私たちが知事と危機感を共有することには大きな意味がある筈だ。民主主義を支える柱は地方の存在であり、地方の力は民間の活力にある。今こそ知事にとって正念場でありミライズにとっても正念場なのだ。

◇私は改めてコロナウイルスの底知れぬ不気味を感じる。地球上に生命が誕生して30数億年、最初の生命体は細菌のような微生物であった。コロナウイルスもこのような長い時間を変異を繰り返しながら生き抜いてきたに違いない。人間が近代科学の粋を集めて工夫したワクチンをもしたたかなウイルスは乗り越えようとしている。正に知恵比べである。米モデルナは「ウイルスの進化の先回りをする」と宣言して研究に必死である。感染症の歴史を振り返ればその戦いは人類の存在がかかった凄まじいものだった。しかし終わりのない戦いはなかった。その勝利は私たち一人一人の小さな約束事にかかっていることを自覚すべきである。それを正しい方向に結集させる役割を国や行政は担っている。災害克服の原点に立ち返ってこの最大の危機を乗り越えたい。(読者に感謝)