人生意気に感ず「オミクロンカブの恐怖・その①“南アからまさかの新コロナが広がる”」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「オミクロンカブの恐怖・その①“南アからまさかの新コロナが広がる”」

◇恐れていたまさかの事態が現実になりつつあるようだ。「オミクロン」の発生である。日本では謎と言われる程コロナが静まっていた。コロナは過ぎ去ったからワクチンも不要になったと考える若者も多いと言われる。長い間のストレスから解放されたいという切実な思いがある。私はこのブログで警鐘を鳴らしてきた。油断しきった状況で第6波に襲われたら最悪な結果となると。日本などだけが静まり返っている中、世界ではコロナの巻き返しともいえる感染増加が叫ばれていた。世界は一体化しているから水際対策といっても限界があると懸念していた矢先の「オミクロン」である。ワクチン接種の遅れが看過されてきたアフリカで変異が加速し危険なコロナが生まれたことには深く考えさせられるものがある。このあたりのワクチン接種率は非常に低い。南アで24%、隣のナミビア・モザンビークでは11%と言われる。これはワクチンの接種が先進国だけでは目的を達成できないことを物語る。ワクチン分配の後回しが生んだ「つけ」に違いない。ビルゲゲイツなどは早い段階から後進国へのワクチン供給を訴えていた。

◇オミクロンはこれまで世界で主流となっていたデルタ株を駆逐する勢いで感染力が強い上に免疫力を回避する不気味さも懸念されている。ベルギーやイスラエルでも感染者が出ており専門家は早晩世界に広がるとみている。世界は緊急の対応に動き始めた。バイデン米大統領は「初回接種や追加接種がまだの人は今すぐ打って欲しい」と呼びかけた。既存ワクチンの効果がなくなるとの懸念も出ているがバイデン大統領はそれがゼロになるとは考えにくいとしてこの呼びかけを行っている。WHO事務局長はワクチンの公平な供給を改めて強調した。「最も弱い人々を守るために公平分配を加速すべきだ」と。南ア当局は「コロナ制圧に力を貸して欲しい」と国際社会に訴えている。

◇政府はオミクロンの国内流入に危機感を強めている。岸田首相は水際対策の対象としている南アなど6ヶ国にモザンビーク・マラウイ・ザンビアの3カ国を追加した。首相は「水際対策をしっかり行っていく。今日の事態に強い危機感をもって臨んでいる」と述べた。また、松野官房長官は「危機管理の要請は最悪の事態を想定することだ」と述べた。9カ国だけを対象にしたのでは不十分だと思う。(読者に感謝)