人生意気に感ず「民主主義サミットの行方と日本の役割。全斗煥元大統領の死と韓国民主主義の行方」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「民主主義サミットの行方と日本の役割。全斗煥元大統領の死と韓国民主主義の行方」

◇バイデン政権が進めている民主主義サミットは人類全体に関わる地球的イベントである。中国の大きな台頭がこの動きと関わっている。民主主義は国際的な課題である。民主主義の後退が今非常に顕著になっている。それはトランプ前大統領のアメリカ第一主義と大きく関わっている。トランプのこの偏狭なナショナリズムが中国を利してきたことは否定出来ない。民主主義が国際的に後退する中で日本は民主主義が安定した国といえる。このことは民主主義サミットに於いて日本の果たすべき役割が大きいことを意味する。この役割は日本が中国と地理的にも歴史的にも深く関わっていることと結びついている。今回の民主主義サミットは日本が存在感を発揮する絶好の舞台である。日本は日米同盟によってアメリカとは深く結びついているが対米追随一辺倒であってはならない。

 林芳正外相は外相就任まで日中友好議連の会長を務め、自民党内の「親中派」である。この林外相に中国の王外相から訪中要請があり、それにどう応えるかが注目されている。

◇このような折り、福田ドクトリン記念碑の除幕式が24日行われた。福田ドクトリンは福田赳夫元首相がアセアン各国を歴訪した時、マニラで表明した日本の東南アジア政策の基本である。平和に徹し軍事大国にならない決意を示した。かつて太平洋戦争で東南アジアに大きな迷惑をかけたことへの反省が込められている。赳夫氏の長男で元首相の康夫氏は除幕式で次のように述べた。「ドクトリンの中味は今でも通用する。これからも日本の大きな方向性として大事にしていかなければならない」。康夫氏は群馬県日中友好協会の最高顧問である。

◇全斗煥元韓国大統領が23日死去した。90歳だった。韓国は北朝鮮及び中国に接し民主主義の最前線であり砦でもある。韓国の大統領の多くが悲劇の運命を辿るのは悲しいことだ。全斗煥氏は民主化を求めて立ち上がった学生等を武力で弾圧し多くの犠牲者を出した(光州事件)。経済発展を大きく進めソウルオリンピック成功の基礎を固めた。光州事件の首謀者としてソウル地裁は死刑の判決を下した。(後に特赦)。民主主義が健全に育っていない国の権力者は悲しい運命を辿ることが多い。ペルーの元大統領フジモリの例を思い出す。韓国の民主主義は今後前進するのであろうか。(読者に感謝)