人生意気に感ず「執行4時間前の死刑回避、死刑制度を考える。ミライズクラブは第6波に備えて知事に提 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「執行4時間前の死刑回避、死刑制度を考える。ミライズクラブは第6波に備えて知事に提

◇事実は小説より奇なりというが正に有り得ないような事実がアメリカで起きた。死刑確定囚が執行4時間前に執行を回避されたというのだ。米南部オクラホマ州の出来事である。

 黒人のジュリアス・ジョージズは強盗殺人罪で死刑が確定していたが無実を訴えていた。陪審員12人中11人が白人だった。米南部では現在でも黒人に対する差別は激しい。詳しい事情は不明だがこのような陪審員の構成で公正な判断がなされたかと私は疑問を感じる。犯人の目撃情報等について疑問があったと言われる。そこで恩赦・仮釈放委員会は「犯人でない疑いがあり究極の刑は適用されるべきでない」として終身刑の適用を勧告していた。それにしても4時間前の回避とは信じがたい。執行に怯えていた死刑囚は地獄の釜の中から掬い上げられた気持ちであろう。バイデン政権は7月連邦レベルでの死刑執行を停止すると発表していたが一部の州では死刑の執行を続けていた。オクラホマもその一つだった。死刑の廃止は世界の趨勢であるが日本は死刑大国と言われる程である。日本国憲法は「残虐」な刑罰を禁じているが最高裁判所は死刑について残虐な刑罰ではないとしている。

◇私が代表を務める地域政策研究集団・ミライズクラブは、いくつかの政策の提言を山本市長に対して行うことになった。その中で私たちが重視するのはコロナウイルス第6波に対する対策である。現在コロナ感染者の状況は非常に少なくなっている。しかし国内外の研究等を踏まえれば第6波に備えねばならないと私たちは考える。特にドイツを初めとした外国の状況からは感染の拡大が現実のものとなっている。それは世界の一体化が加速している今日我が国にとっても大きな脅威と言わねばならない。私たちが特に懸念するのは多くの人がコロナは去ったと油断し切っていることである。それらの人々の中にはもうワクチン接種は不要だと考えている人も少なくないらしい。このような状況下で新たなコロナの襲来があれば大変な惨状となる恐れがある。社会の活力を取り戻すために経済活動の活性化も進めねばならない。従って第6波に備えることは極めて重要である。知事は県下の自治体と連携し、また民間諸団体と協力してコロナが一息ついている間に全力を挙げて対策を立てるべきだ。提言は12月1日、知事室で手渡すことになった。民間の研究集団からの提言という点に大きな意味があると思っている。(読者に感謝)