人生意気に感ず「日中は最悪の状況をぬけられるか。日中の諸行事の意味。習氏の共同富裕の意味」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「日中は最悪の状況をぬけられるか。日中の諸行事の意味。習氏の共同富裕の意味」

◇中国民の日本に対する感情、日本人の中国に対する感情、それは共に悪化している。コロナ前に中国人は年間1千万人も日本を訪れていた。それが途絶えていることも要因の一つに違いない。それにつけても民間交流が日中友好協会の重要性を痛感するのだ。

 コロナの暗雲が過ぎることを願いつつ来年の日中友好の行事を考えている。それは1月の新春パーティに始まり11月3日のぐんまマラソンまで続くだろう。その間に、総会、京劇その他がある。マラソンと京劇はコロナで中止となった経緯がある。マラソンは100人位の規模のものを予定していた。来年こそは今年のような肉離れのアクシデントもなく私は全力で走れるに違いない。コロナ前、多くの仲間と中国貴州省を訪ねた時のことが思い出される。中国南部のこの地域には昔の中国と新しく変わりつつある中国が同時に存在し活気があった。私は外国訪問時の例によって早朝の市街を走った。また、市政府の歓待を受け地方色のある中国料理を味わいつつ伝統文化京劇を観たのである。この時のことがきっかけで前橋に京劇団を招くことになった。会場と日時まで決まったのにコロナで残念な結果となった。あの頃、中国南部でコロナの気配に私たちは気付かなかったが振り返れば既に始まっていたに違いない。

 来年は日中が間に立って群馬のある市と中国の都市の間で友好姉妹関係も実現しそうだ。諸行事の進展によって冷え込んでいる日中関係が回復することを願っている。長い日中の歴史を振り返って、民間交流がいかに重要かを痛感している。民間交流が健全なら政治的対立も乗り越えることが出来るのだ。

◇中国は今日11日、「6中全会」(中央委第6回総会)を閉じる。ここで「歴史決議」が採択される。中国の進むべき方向が決定されるのだ。毛沢東の時、鄧小平の時に次ぐ歴史上3度目の重要決議である。ここでのポイントは習近平氏の「共同富裕」が決められることである。鄧小平は毛沢東の路線を変え経済に於ける資本主義を取り入れたがそれによって格差が広がった。社会主義は平等でなければならない。鄧小平は先富論を掲げて先に豊かになる部分を認めた。しかし格差は止まらない。そこで習氏は「共同富裕」の実現を宣言した。多くの課題を抱えてそれを実現できるのか世界が注目する。課題の最大のものは高齢化である。人口増も減少に転じ世界最速で高齢化が進む。内部からの崩壊の危機を乗り越えることが出来るのか。その行方は日本にも大きく関わる。(読者に感謝)