人生意気に感ず「82歳最高齢矢島さんに拍手。2042年の日本は。本県の終息は本物か」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「82歳最高齢矢島さんに拍手。2042年の日本は。本県の終息は本物か」

◇今回のマラソンは私の人生にとって特別の意味を持った。コロナ明けという記念すべき状況に加え、81歳肉離れという個人的事情が大きかった。体重を大幅に減らしたことにも私の決意が込められていたのだ。一方、途中でのリタイアも実は秘かに覚悟していたのである。スタート前、広い会場を動いたが例年見掛けた高齢者の姿は目につかない。「もしかすると私が最高齢なのか」、そんな思いがよぎる。

◇ところが翌日の新聞を見て驚いた。最高齢ランナー矢島浩隆さんの清々しい姿が紹介されている。「顔は履歴書」と言われるが矢島さんの表情からマラソン人生で積み重ねてきたと思われる風格と品格がにじんで見えた。人生の同志を身近に感じて嬉しかった。人生百年時代の足音が現実となって響き始めている。

 一般には手応えというが、私は今回のマラソンで足応えを実感した。足がつけなくなって知った足のありがたさである。

 私は102歳を人生の目標点の一つに据えている。この年2042(令和24)年に高齢者人口は4000万人のピークに達すると言われる。この時、認知症の状況はどうなっているだろう。認知症問題は日本の社会が抱える最大の課題の一つである。

 死にたくても死ねず朦朧として生きる人々の群れを想像するのは悪夢である。マラソン人口が各地で増えているのは一つの救いである。五輪・パラリンピックの実施が刺激になっているかも知れない。ぐんまマラソンの参加者はフルと10キロで6,964人だった。例年参加者が多いリバーサイドは休止となったがこれが加われば非常に多数となっただろう。全国民が運動の習慣、走る習慣を身につけることは最大の認知症対策に繋がるだろう。

◇コロナは本当に終息するのか。県は11月6日から警戒度を「1」に引き下げる。多くの人々はコロナの軍団は退却を始めたと受け止めている。心配なのは世界が益々一体化する中で起きている日本以外の変化である。依然として深刻な地域や新しい変異株が報じられる国もある。それはあっという間に日本に入り込む危険がある。日本は特別にコロナの勢いが弱くなりすっかり油断したところに新しい敵が侵入したら大変なことになるだろう。「勝って兜の緒を締めよ」という。私たち一人一人の心の緒を締めることが今一番求められているに違いない。(読者に感謝)