人生意気に感ず「90歳のノーベル賞の快哉。科学の悪用サイバー攻撃。選対事務長で。ふるさと塾は実施 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「90歳のノーベル賞の快哉。科学の悪用サイバー攻撃。選対事務長で。ふるさと塾は実施

◇日本人がノーベル物理学賞を得たニュースに「やったー」と叫んだ。真鍋淑郎さんの気候の研究である。日本の学術論文の数が中国に追い抜かれて先行きの日本人のレベルを心配していた折であった。真鍋氏の研究は地球環境の危機に直接関わる問題である点で私たちの生活に身近である。高速コンピューターを駆使して漠然とした危機感を科学の目で確認させた。「CO2が2倍になると地上の気温は2.36度上がる」ことを明らかにさせたのだ。気候の研究一筋に60年。「その原動力は好奇心」というのもストレートに私たちの胸に響く。今の子どもたちに欠けているのはこの好奇心である。真鍋氏は取材に対し言った。「信じられない気分。今ほど気候変動が重要視されている時代はない」。大洪水、熱波、山火事などの日常化が真鍋氏の言葉と一体となって胸に届く。

 日本人のノーベル賞受賞は2年ぶり28人目。輝く表情は90歳を感じさせない。「人は年を重ねただけでは老いない。情熱を失った時に老いがくる」という詩を真鍋氏の表情が物語っている。氏の心のエンジンを動かし続けるものは正に好奇心なのだろう。日本人初のノーベル賞は敗戦後昭和24年の湯川さんの物理学賞だった。小学生だった私は大きな夢と励ましをもらった。そのことが昨日のように思い出される。岸田新総裁は「日本国民として誇りに思う。人材育成など未来への投資を進める」と語った。

◇東京五輪・パラの開催中に4.5億回のサイバー攻撃があったと言われる。正に科学の悪用である。世界中の注目を集める平和の祭典は自らの力を誇示したいハッカー集団にとって絶好の攻撃対象である。過去の祭典が何度も被害を被ってきた。大会組織委や各国の捜査当局は連携して対策に取り組んでいる。アメリカ司法省はリオデジャネイロのハッキングにつきロシア軍所属のハッカー13人を起訴したと言われる。科学の悪用は科学の力と人間の連携で対抗しなければならない。必死で対策を講じているが敵は執拗である。16年のリオ五輪では約30カ国の200人以上から医療情報が盗まれインターネットで暴露された。ノーベル賞の朗報と友にやってきたその対極にある衝撃である。

◇衆院選が10日の告示、31日投開票と決まった。私は尾身朝子陣営の選対事務長として頑張ることになった。注目の一区である。23日のふるさと塾は敢えて実施する。戦雲は急で81歳の私の血は熱い。開票3日後、満を持して群馬マラソン10キロを走る。(読者に感謝)