人生意気に感ず「新政権への期待。菅首相最後の思い。女性議員の役割」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「新政権への期待。菅首相最後の思い。女性議員の役割」

◇自民党総裁が29日決まった。岸田氏の大差での勝利には意外感もあったが、総裁選討論の課程からは成るべくして成ったとも言えた。河野氏には頑強な突進力を期待したがぶれが気になった。私は鳩山一郎と共に日ソ交渉に力を発揮した河野一郎の熱血を受け継いでいるかと秘かに期待した。事実上次は岸田文雄総理ということになった。未曾有の難問が山積する国難時の船出である。幕末の頃、内憂外患ということが言われたがその時以上の内外の大波である。聖徳太子は「和をもって貴となす」と言った。「和」によって役人の心構えを示したものだが1400年の時を超えた真理が含まれている。私は次の総理にこの「和」からチームワークを活かす知恵を引き出すことを期待する。膨大な組織である官庁は宝の山である。日本が誇る優秀な官僚群を和によるチーム力で活かすことで国難を突破できると信じる。

◇菅首相の最後の会見には耳を傾けるに足る内容があったと思う。私が注目した点をここに挙げる。それは一口で言えば次の「6波」に備えながら「日常生活」を取り戻すことだ。

 菅首相は強調する。「今後はウイルスの存在を前提とし、社会全体の対応力を高め、次の波に備えながら感染対策と日常生活を両立させていくことが重要だ」。そのために次の三つの方針を挙げる。医療の整備、ワクチン接種の継続、そして重ねて日常生活の回復を訴えた。ここには「ウィズ・コロナ(コロナと共に)」の決意が込められている。私はここに菅さんが嵐の中で次の政権にバトンを渡そうとする姿を見る思いである。それは次の点にも現われている。「日本の未来のためには成長を実現し国民の食いぶちをつくっていかねばならない。痛みを伴う改革であってもしっかり説明し実現していくことが益々重要になる」。

 この最後の説明責任は自ら十分に尽くせなかったことへの反省が込められているのだろう。説明責任は主権者の知る権利に奉仕するもので民主主義を支えるものだ。菅さんのバトンを岸田さんがどう引き継ぐかを見たいと思う。

◇総裁選も決まり次は衆院選である。その帰趨は新政権及び私たち一人一人に大きく影響する。日本が抱える課題は山積するが特に重要なのは高齢少子化を乗り切ることだ。国力の要素として伸び代が期待されるのは女性パワーである。私は女性政治家の躍進を支えたい。(読者に感謝)