人生意気に感ず「デルタ株の恐怖。ワクチン接種の普及にかかる。陰謀論に勝つために。運命を自ら開く時 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「デルタ株の恐怖。ワクチン接種の普及にかかる。陰謀論に勝つために。運命を自ら開く時

◇コロナ感染者が急激に減少している。これは収束に向っていることを意味するのか、それとも一時的な現象か。国内感染者の累計(かっこ内は新規)は167万9,531人(2,224人)、県内はそれぞれ16,357人(18人)(20日)現在である。少し前の県内新規感染者が300人台であったことを考えると嘘のようである。

 しかし世界の状況は深刻である。それは日本を含め新たに出現したデルタ株の謎である。新たな敵との戦いはいつまで続くのか勝利するための課題は何か。それは私たち一人一人の問題でもある。専門家はワクチン接種率を高め、速めることが最重要だと指摘する。デルタ株の力はこれまでの新型コロナと比較にならない程凄いらしい。敵に時間を稼がせてはならないのだ。戦いが長引けば更に変異を重ね何が起きるか分からないと警告する。私は勝利を目前にして、ワクチンの接種率向上に全世界が国も個人も全力で取り組む時だと思う。

 現在「グローバルヘルス」が叫ばれている。グローバリゼーション(世界の一体化)の中でヘルス(健康)を考えねばならない。ワクチンの普及にも格差があって国によっては医療従事者にも行き当たらない所がある。その空白域から敵は力を蓄え世界にあっと言う間に広がる恐れがある。先進国の中でもワクチンへの不信から接種しない人が少なからずいる。その不信を煽っているのがデマや陰謀論である。人口を抑制するためにワクチンにマイクロチップが仕組まれていて数年内に死ぬとか不妊症になる等々である。正しい情報を伝え、正しく恐れることが重要なのだ。

 科学的知識を易しく伝える工夫が必要である。成功例と失敗例を具体的に示すことも効果的に違いない。アメリカではトランプ氏の下でワクチンに反対する動きが広がったがデルタ株の脅威の中でマスクを義務化する動きが出ている。また、スエーデンは当初経済優先の考えもあって規制を一切行わない方針をとったがとんでもない犠牲者を前に方針を改めている。経済もコロナの克服によって本格的に回復する。

 デルタ株は脅威であるがワクチンの有効利用で克服できる。ワクチンを広げることは私たちの自主的努力にかかっている。私たちはコロナ世界大戦の中にある。この戦いはかつて経験した軍国主義や偏狭なナショナリズムとは無縁である。グローバルヘルスという大義のためである。運命を切り開く戦いでありその運命は私たちの手にあることを自覚すべきである。(読者に感謝)