人生意気に感ず「アメリカの兵士の自殺の多さ。危機のリーダー。コロナとワクチンの勉強会」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「アメリカの兵士の自殺の多さ。危機のリーダー。コロナとワクチンの勉強会」

◇私はバイデン氏の9・11の追悼演説をさすがという思いで聴いた。深い反省と共に高い理念が込められている。我が菅総理に欠けている点であり、今自民党総裁候補と言われている人々にも到底望めないことだ。国難といわれる危機に際して一国の指導者が学ぶべきことである。

◇バイデン氏は真の結束こそ急務と訴えた。それは現在のアメリカ国民がいかに深い傷を負い、アメリカが分断の危機に瀕しているかを物語る。それはブッシュ政権の犠牲者ともいえるのだ。ブッシュ政権は9・11の経緯や背景には目をやらずテロの脅威を過剰にあおった。本土を攻撃されたことがほとんどない米国及び米国人の恐怖はすさまじいものだった。

 米国及び米国民が受けた傷の深さを示す事実は自殺者の数である。9・11以降の戦闘行為で死亡した米兵は7,057人である。しかし自殺した兵士は退役軍人を含め4倍超の30,177人と言われる。アメリカのある調査機関の報告によれば「体液軍人ら約28,000人のうち約30%が過去2週間以内に自殺を考えたことがある」という。その理由として戦場での過酷な経験や退役後の市民生活への適応の難しさなどがあげられている。彼らの多くは命懸けで戦って結果を出せたと誇っていたのにみじめな敗走に終ったことに大変な喪失感を味わうと共に国に対する大きな憤りを抱いているのだ。

◇9・11に始まった今回の出来事がコロナ禍と重なったことはアメリカを超えて全世界に重要な示唆を与えている。それは民族や宗教を超えて尊重し合わねばならないことである。五輪・パラリンピックはそのことを示せた点に大きな意義がある。バイデン氏はアフガンからの撤退の目的の一つに中国への対抗に力を注ぐことをあげている。このことは米中の間に立つ日本の役割にも大きく関わることである。

◇昨日12日、中国帰国者協会主催によるコロナウイルス勉強会を行った。私は同協会の顧問である。約50人が参加し尾身朝子氏と私が話しをした。コロナ感染対策には万全を期した。現在、ワクチンに対するデマが流れ人々を混乱させている。正しい情報に基づき正しく恐れることの重要性を訴えた。朝子氏は国政に携わる立場でワクチンに関する重要な情報を簡潔に述べ説得力があった。質疑応答では多くの質問が寄せられ大変有意義な勉強会となった。私は最後に日本の最大の課題の一つは女性の役割の増大であり、その為に立派な女性リーダーを育てる意義が大きい訴えた。(読者に感謝)