人生意気に感ず「ペルー由来のラムダ株の不気味。パラリンピックの大きな意味」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ペルー由来のラムダ株の不気味。パラリンピックの大きな意味」

◇コロナウイルスは変異を続け止まるところを知らない。インド由来のデルタ株が世界を席巻している感があるが今度はペルー由来とされるラムダ株が広がり始めた。アメリカで少なくともこれまでに1,060例が確認されたと言われる。日本でも羽田に到着した女性から確認された。このウイルスが今後どのように拡大するのか注目したい。これまでの世界の死者の累計は430万人を超えた。私はここで改めて100年前のスペインかぜ(新型ウイルス)の惨状を振り返った。数年間猛威をふるい世界の死者は2,000万人を超えた。そして日本では約3年間で39万人以上、群馬県でもこの間4,454人の死者が出た(群馬県史通史編7)。当時と比べ優れたワクチンがあるから間もなく落ち着くだろうと考えているが次々に変異株が現われる状況に不安が募るのである。アメリカでは一部のワクチン接種の義務化の動きが出ている程である。

◇東京五輪が終り選手たちは様々な思いで母国に帰り、日本について語るであろう。東京五輪の成果とその評価は時を経て定着していくに違いない。次は24日から始まるパラリンピックである。オリンピックの理念はこのパラリンピックで発揮されるが、五輪の熱狂が冷めない中で低調になることが懸念される。当初政府などはパラリンピックは観客を入れてと考えていたようであるがコロナの現状からすればそれも無理であろう。

◇脊髄損傷者のリハビリから競技スポーツに発展し、遂に第9回ローマ大会の時もう一つのオリンピック、つまりパラリンピックの実現となった。かつて施設の中で隠れるように暮らしていた障害者が堂々と世界の舞台で競技し評価される。車椅子の選手団が入場する光景、手足を失い義足や義手の女性が宙に舞う姿は正に奇跡である。平等と人間の尊重を最高の理念とするパラリンピックは五輪精神の極致である。これをコロナ禍の下で、そして日本で実現することの意義は誠に大きい。平和憲法は基本的人権、つまり人間の尊重をその基本に据えている。パラリンピックこそこの日本国憲法の精神に合致していると言える。私は東京五輪と東京パラリンピックは共通の理念に基づく不可分なものと考える。そして、パラリンピックの成功は東京五輪の価値を高めることになるだろう。政府も日本国民も総力をあげてパラリンピックの成功に尽くすべきだ。そして何よりもパラリンピックの選手たちの活躍に声援を送りたい。(読者に感謝)