「教育長、教育委員会、陳謝」2006年3月17日(金) | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

「教育長、教育委員会、陳謝」2006年3月17日(金)

※土日祝日は「議長日記」及び「議員日記」を連載します。上毛新聞社から出版したもので、議員時代の私の動きを海外の視察も含めて振り返ったものです。

 

「議会を軽視したこと、アカデミーの関係者に大変迷惑をかけたことに深く陳謝します」内山教育長は文教警察常任委員会で頭を下げて言った。13日の教育長、教育委員長の記者会見は大きな波紋をつくっているようであった。県教育委員にして太田国際学園(アカデミーを運営)の評議員である若林氏が、15日、評議員辞任を願い出たのはその一つである。私は、アカデミーの子どもやその関係者はどんなに心細い思いをしているかと思った。

 常任委員会はこのことを追及するために開かれた。議長が委員会に出席することはまれらしいが全員協議会で座長をつとめた立場として、この問題に強い関心を持つ私は、特別の傍聴席に座って耳を傾けた。

 議員は、次々に立って、厳しい質問を投げかけた。

「この時期にアカデミーのことで記者会見すれば大変なことになるというので委員会は認めないと正式見表明したのに敢えて実行したのはなぜですか。心配した通りになったではないですか」「もし、あなたの孫がアカデミーに通っていたとしたら、あなたはどのように感じられますか」「国際アカデミーについて、日本人としての自覚を身に付けさせることはかなり難しいといって批判した。この学校がこれからどうなるか分からないのに、これは子どもの心を踏みにじることではないですか。県の教育の責任者がこんなことでいいのですか。教育長、あなたの話すことには一片の真実も感じられません」等々。

 石原教育委員長は、会見が悪い結果を生じた場合責任を取りたい。また、議会運営に無知だったため議会に大変ご迷惑をおかけしたことに深くお詫びしたいと述べた。

 内山教育長は苦しげな答弁を繰り返した。休憩して、議員たちは対策を協議した。「問責決議」ということも案として出したらしいが、教育長が冒頭のように陳謝したことによって収束が図られた。委員会後の記者会見で、正副委員長は、アカデミーに通う子供たちのことを考え、事を大きくしないように考えて収束を図ったと説明した。

代こけしコンクール表彰式が正庁の間で行われた。 内閣総理大臣賞をはじめ各種の賞が授与された。小寺知事が主催者として挨拶。来賓は私が挨拶した。授賞式の後知事と私を中心にして受賞者たちと共に写真を撮った。隣りの知事が「この間はご苦労さんでした、大変だったですね」と話しかけた。全員協議会のことである。