人生意気に感ず「感染爆発の中で楽観論か悲観論か。コロナ禍のマラソンの行方は」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「感染爆発の中で楽観論か悲観論か。コロナ禍のマラソンの行方は」

◇感染爆発は続く。その状況は全国的で3日連続1万人を超えた。県内では31日に136人の陽性が確認された。群馬の状況は首都圏の爆風が波及しているかのようだ。このような感染拡大を人々がどのように受け止めるかが非常に重要である。一般的に「慣れ」と「疲れ」があるようだ。疲れとは自粛にもう耐えられないという感覚である。私のまわりには行き先につき楽観論を口にする人が増えている。全ての人が霧の中にいて正しい情報が分からない。日本社会を一つの船に例えれば船長の役割は大きい。船長の考えを信頼できるかが問題なのだ。政治不信がこの最大の危機にあって改めて最大の課題となっている。現在重要なことはコロナを正しく恐れることである。「敵を知り己を知らば百戦危うからず」という孫子の兵法は長い時を超えて普遍の真理であることを私たちに訴えている。デマや流言飛語が飛び交っている。今回のコロナに関する情報で一つ重要で信じられることは科学的事実である。しかし、これに近づけない人はどうするのか。易しく解説するメディアの役割が問われている。

◇菅首相と小池都知事の発言は、このような状況で大きな影響力を持つことは否定できない。両者は楽観論に立っている。共通して近く感染状況は改善するとみているのだ。その主な根拠としてワクチン効果及びステイホーム(自宅にとどまること)の増加をあげる。オリンピックの視聴率が20%を超えていることがステイホームに繋がっているというのだ。視聴率の点は同感である。選手の熱い闘いに誰もが感動している。「無観客」と「三密回避」はステイホームを後押ししているに違いない。それにも関わらず爆発的に感染が増えているのはなぜか。若い人たちの中にワクチンを打たない人が少なからずいることが一因だろう。彼らが「正しく恐れる」ためにいかなる情報をいかなる方法で彼らに提供するかが非常に重要である。

◇オリンピックも後半に入り陸上が始まった。オリンピックの華といえばマラソンである。マラソンはオリンピックの歴史に数々のドラマを生んできた。起源となったマラトンの戦はBC490年。勝利を伝える使者は42.195キロを一気に走り絶命した。ザトペック、アベベ、円谷などが頭に浮かぶ。今年は酷暑の中、どのようなドラマが生まれるのであろうか。コロナ禍のマラソンとして歴史に刻まれるものになる。(読者に感謝)