オリンピック特集「コロナの中の女性の活躍。メダルの数は驚異的。それはどんな意味が」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

オリンピック特集「コロナの中の女性の活躍。メダルの数は驚異的。それはどんな意味が」

◇全世界をコロナ軍が猛攻を加える様は宇宙戦争の感を与える。世界の感染者は2億人に近づき死者は419万人を超えた(30日現在)。菅首相は30日夜、6都道府県に拡大した緊急事態宣言について「8月末まで、今回が最後となるような覚悟で全力で対策を講じる」と強調した。専門家は「経験したことがない感染拡大」、「危機感を共有できていないことが最大の問題」と述べている。

 この異常な事態の中で東京五輪が行われている。無観客はそれほど問題ではない。数十億の人がテレビなどで観ているからだ。

◇雲つくばかりの大男がメダルを獲った瞬間顔をくしゃくしゃにして泣いている。それはメダルの背景に様々なドラマがあることを物語っている。それを見る多くの人々が胸を熱くし想像力を膨らませる。そこからは映画など架空の世界とは格段に異なったパワーを受け取ることが出来る。それはいつの次代の五輪についてもいえることであるが、今回はコロナ禍の中ということで特別の意味がある。五輪の歴史を振り返れば世界戦争で開催できないことがあった。今回は全人類対ウイルスという異次元の戦争である。人類は一つにならなければという共通目的の下での五輪である。全世界の人々がそれによく応えてがんばっている。特に日本人の健闘ぶりは素晴らしい。日本の文化と歴史がそれを支えているのだ。その中で女性の活躍が一際輝く。かつての日本女性は一歩も二歩も下がって控えめなのが婦徳とされた。笑う時も口に手を添えて「ホホホ」が礼儀で股を開くなどもってのほかだった。世の中は大きく動き女性の姿も一変した。オリンピックで満開の笑顔で叫び大開脚で宙を舞う姿は男女共同参画社会の女性を象徴するものである。

◇30日現在の日本のメダル獲得状況は金17・銀4・銅7で、正に驚異的である。最終的にこの数字はどうなるであろうか。メダルの数そのものにこだわるのは愚かであるがメダルは努力の成果として意味がある。コロナの下で力をあわせて獲得した成果は日本の未来に限りない勇気と希望を与えるものである。私はオリンピック・パラリンピックを別にしてコロナ後の社会は大きく変わると考えているが、今回の日本勢の活躍ぶりはその変わりぶりに深い意味を添えるに違いないと思う。コロナ後の世界は何度も繰り返すが思いやりや助け合いが求められる。そしてそれを支える文化と人間力で存在感を示す日本になるべきだ。このオリンピックの成果はそこへ向けての扉を開く勇気と希望を与えるものになるだろう。(読者に感謝)