オリンピック特集「脅威のメダルラッシュ。柔道・ソフト・卓球、この勢いでコロナを」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

オリンピック特集「脅威のメダルラッシュ。柔道・ソフト・卓球、この勢いでコロナを」

◇連日のメダルラッシュは五輪の歴史を振り返れば全く異例の展開である。無観客での熱戦、それを打ちのめそうとするかの如きコロナの猛威。私の目には人間のドラマはコロナを物ともせず突き進んでいる姿として映る。そして、それがコロナで苦しむ全世界の人々に限りない勇気を与えている。この大会の意義は競技が進む中で日一日と輝きを増している。日本のメダルラッシュはそれを端的に物語っている。大会に反対する人々も選手たちの涙と汗の真実は認めざるを得ないだろう。

◇27日迄に柔道の73キロと81キロ級の「金」が決まった。大野将平と永瀬貴規の活躍は本物の柔道を示し、武道の神髄を感じさせるものであった。体力に物を言わせなり振り構わず抱きついてくるプロレスまがいの外国選手の姿がかえって日本の武道を印象づける結果となった。大野の動と永瀬の静は共に昔の武芸者が試合に臨む姿に見えた。そして日本人の心の底に流れながら忘れられようとしている武士道を思い起こさせるものであった。

◇女子ソフトの金はまさかの勝利で信じがたい快挙であった。100%自分を主張する彼女たちの姿は日本女性の新しい姿を象徴するものに見えた。「ナデシコ」と表現される女性像はおしとやかで従順な日本女性の理想とされてきた。連携プレイで宙に舞う女子ソフトの選手たちはナデシコの進化した姿に違いない。

◇卓球の水谷・伊藤組が遂に無敵といわれていた中国を破った。相手は世界王者である。中国の卓球競技人口は1億人とも言われる。この金は日本卓球界の悲願であった。矢のように飛ぶ小さな白球を裁く選手たちの巧みさは神業であった。素人の私にはダブルスに於ける連携は非常に難しいものに見えた。忍耐力と信頼関係があの連携を支えているに違いない。幼少期の伊藤と年の違う水谷の写真は長く深い人間関係を物語るものだろう。抱き合って勝利をかみ締める二人の歓喜の光景は新時代の平等な男女を象徴するものに見えた。これら様々のプレーを観ながら、願わくばこの勢いがコロナを打ちのめしてくれることを。きっとそうなるだろう。(読者に感謝)