人生意気に感ず「五輪競技始まる。期待される天皇のお言葉。パラリンピックは観客と共に」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「五輪競技始まる。期待される天皇のお言葉。パラリンピックは観客と共に」

◇天下大乱・天変地異の渦の中で五輪の競技が21日開会式に先立って始まった。コロナの猛威は衰えることなく、歴史的な熱波の中、そして無観客の競技である。福島県で行われたソフトボールの1次リーグでは日本は豪にコールド勝ちし、札幌ドームの女子サッカー1次リーグはカナダと1対1で引き分けた。遂に五輪が始まったと感慨ひとしおである。今回のオリンピックにはかつてない大きな光と陰の部分がある。二つの部分を壮大な人類の歴史の流れの中で捉える必要がある。コロナと重なったことは最も重大な陰の要素となっている。ナチスヒトラーのパフォーマンスの舞台となったベルリン大会もあった。今回の特色は民主国日本がギリギリの力を結集して実現しようとしている点にある。前回(1964年)の東京大会では昭和天皇の大会でのご挨拶が人々に感動を与えた。今回の令和天皇の挨拶が特段に注目される。天皇がこの祭典に懸念を抱いておられるということも伝わってきた。恐らく単純なものではないと思う。平和憲法に於ける象徴天皇の開会宣言は、象徴という意味に拘わらず日本国民を代表して世界に発信するメッセージである。全世界が見守っている。オリンピックでは主催国の元首が大会の宣言をなすことになっている。天皇が元首か否かは見解が分かれるが世界は日本の元首として見守るのである。日本はこの宣言によって心を一つにする。そして平和の祭典であることを示して世界が一つになることを目指す。そして合わせてコロナ後の世界の一歩であることを示す。そのことに今回の五輪の一つの意義があると信じる。

◇開会式は23日午後8時である。菅首相は「選手たちのために大会を実現することが大事ではないか」と強調した。各国の選手の背景にはそれぞれの国の文化や国情、国民の願いがある。私は特に貧しい国々の人々や肌の黒い人々が躍動する姿を思う。また首相は記者の質問に答えて言った。「国民の命を守れると思っている。それは高齢者の重症化率が低くワクチン接種の効果が現われているからだ」と説明した。

 また、8月24日に開会式を迎えるパラリンピックについては「感染状況が変われば対応を考える」と発言。もしパラリンピックが観客を入れた形で開かれるとしたら素晴らしいことだ。パラリンピックの歴史に一つの金字塔を建てることになるだろう。全世界のパラリンピック関係者はそれを切望しているに違いない。東京五輪を含め日本のオリンピックを輝くものにするだろう。(読者に感謝)