人生意気に感ず「嵐の中の五輪の意味。日本の民主主義と社会力が問われる時」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「嵐の中の五輪の意味。日本の民主主義と社会力が問われる時」

◇コロナウイルス拡大の中の開幕になりそうだ。都の感染状況は異常である。都は15日新たに1,308人の感染者を発表。1,300人超えは1月21日以来のこと。都のモニタリング会議はこの状況が続けば五輪閉幕後の8月11日には新規感染者は2,406人になると試算を示した。ある医療専門家は顔に悲壮感を漂わせて大要次の趣旨を語った。「東京五輪は国と国民が力を合わせてコロナの中で実現させたことの証にすべきだ」。また、都の立川相互病院は窓ガラスに大きく「オリンピック無理!」と貼って緊急事態宣言と開幕は矛盾すると怒りを表明した。

 このように切羽詰まった中で様々な意見が表明されるのは当然のことである。私はここに至ってはギリギリの線でやるしかないと思う。日本の持てる力を全て調整して「安全安心」な東京五輪を実現すべきである。私は現在の日本は壮大な歴史の実験場にも思える。かつての日本では国難に際し権力によって世論の統一を図った。現在様々な異論の噴出が見られるのは日本の民主主義の健全さを示すといえる。唯、それにも限度がある。時には強権の決断と実行がなければ危機を脱することはできない。そのバランスこそ重要なのだ。五輪を乗り切って最高に露呈された日本の反省点を改めねばならない。それは真に日本の平和と安全を守るために何が必要かを私たち一人一人が真剣に考えることから始めねばならない。

◇国政への関わりを一時は断念した私であるが、今尾身朝子氏を支援する動きをしている。朝子氏の父である幸次氏の炎のような姿を身近に見てきた私である。朝子さんには女性としてそれを必死で継ごうとする姿勢と信念が窺える。幸次氏は体調と高齢により陣頭に建てなくなった。無念の心中が私に伝わってくる。現在の日本は少子高齢国際化の中で未曾有の危機にあるがそれを脱する一つの大きなポイントは女性の活躍である。「男女共同参画社会」、「女性議員を増やせ」のかけ声にはこの意味が込められている。残念なことは長い間日本の女性は男性の下位にあった結果として人材が少ないのだ。私は朝子さんをその学生の頃から見てきたが国際感覚と教養を磨いた人で時代が求める女性像だと信じられる。長男で秘書の真志君との絶妙なコンビは微笑ましい。この二人を大きく育てること、特に朝子さんの成長を支援することを社会への貢献の一環と考えている。(読者に感謝)