「警察友の会であいさつ」  2005年6月15日(日) | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

「警察友の会であいさつ」  2005年6月15日(日)

※土日祝日は「議長日記」及び「議員日記」を連載します。上毛新聞社から出版したもので、議員時代の私の動きを海外の視察も含めて振り返ったものです。

 

 昨日、警察学校の入学式に出て驚いた。入学して間もない若者が大きな声で返事をし、きびきびと一糸乱れぬ行動をしていた。学校側の教育方針もあろうが、警察官という職務に臨む若者の心意気が彼らを動かしているのであろう。現代っ子も、心の持ち方と周りの環境次第で大きく変わることが分かる。

私の挨拶のポイントは次のようなものだ。

「私たちは皆、誰もが安心して暮らせる社会を願っていますが、そのためには良好な治安がなにより重要です。ところが最近の社会は犯罪が増え、かつて世界で最も安全な国といわれた神話は音を立てて崩れています。これを食い止めるために犯罪に立ち向かう皆さんの使命は誠に崇高です。強い警察力が求められますが、同時に民主憲法の下の警察官として、人権の尊重や県民との信頼関係も求められます。そのためには、豊かな知識、高い志、強い信念、そして力が必要です。警察学校では、これらをしっかり身につけてください」

式の後のちょっとした懇談の席で、「一般の若者にも心と身体の厳しいトレーニングの機会があるといいですね」と言うと、「徴兵制度のような、ね」と、誰かが笑いながら応じた。この人は冗談を言ったのだと思うが、この種の話になると必ず、徴兵制や教育勅語のことが出る。亡霊に目を奪われることなく、新しい時代の社会の基盤を見詰めねばならない。

昨日午後、総務常任委員長の小野里県議と小田沢副委員長が議長室に来て、知事の出席は求めないことにしたと報告した。私はこれを受けて、この旨を文書で小寺知事に通知した。副知事二人制の条例案については総務常任委員会で審議することになっており、知事は説明のため出席を求めていたのである。

今朝は9時30分から議会運営委員会が開かれる。4日の知事発言(議場の声に答えた不規則発言)についての対応を協議することになる。

私の議長日記を見て意見を寄せられる方が増えてきた。県政に関心を持っていただくきっかけになれば嬉しい。多くの県民が県政に注目するようになれば、県政は着実に変わるに違いない。