人生意気に感ず「気候サミットの重要性。日米の役割。また山火事の発生、緑の環境を守れ」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「気候サミットの重要性。日米の役割。また山火事の発生、緑の環境を守れ」

◇「気候変動サミット」が22日・23日オンライン形式で開かれる。地球と人類の運命がかかった最も重要な会議。バイデン大統領は失われた米国の威信回復をこれにかけている。先日の日米首脳の世界初の対面協議の主要議題だった。ある専門家は言う。地球環境の破滅は手遅れでもうとどめることは不可能だと。この警告を裏付けるような言語に絶する変化は全世界で起きている。海面は上昇を続け未曾有の大洪水が各地で起きている。今や、自国の利益を優先する考えがいかに愚かであるかは火を見るより明らかである。バイデン大統領はトランプ前大統領の「アメリカ第一主義」を批判し、失われたアメリカの威信を回復すると決意を述べた。世界の大勢はこれに賛成である。中国の習近平主席がこのサミットへの参加を決めたことはこのことを雄弁に物語るものだ。

◇バイデン大統領は就任の初日にトランプ氏が離脱したパリ協定への復帰に署名した。今や「気候外交」という言葉が新たな輝きを持つに至った。それはアメリカの最重要課題であるばかりか世界各国の最重要課題となっている。人類は土壇場にいたって目を醒まし一つになろうとしている。

 トランプ氏は78歳のバイデン氏のことを「眠たげなジョー」とからかった。しかし、バイデン氏の瞳は今輝いている。詩人サミュエル・ウルマンは言った。「人は年齢を重ねただけでは老いない。理想を失う時初めて老いる。人は信念と共に若く、自信と共に若い」と。バイデン氏は。温室効果ガスの削減目標を「05年比50%減」にしようとしている。日本政府は50年までに実質ゼロにしようとしている。そしてその中間地点として「13年比45%減」を検討している。これだけでも大変なことだがバイデン政権は更に日本に対し「13年比50%減」を求めているという。世界に先駆け対面会談で「日米のリードで世界の脱炭素リード」を表明した日本としてはこれに応えねばならぬ。

◇強風下でまた山火事である。みどり市のわたらせ渓谷鉄道沿いの山林である。緑の森の中で赤い炎がメラメラと広がっている。今月17日足尾銅山地域の松木村を訪ねた時、この道を通ったばかりである。草木湖の水が雨の中に広がっていたがそこで自衛隊のヘリコプターが消火の水をくみ上げている。先日、足利市の山火事があったばかり。今回は住宅が近く2棟が全焼し1人が行方不明となっている。緑のトンネルをくぐりながら森林資源の重要性を感じたばかりである。(読者に感謝)