人生意気に感ず「大阪の異常な増加の意味。五輪中止の声。日米対談が始まる」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「大阪の異常な増加の意味。五輪中止の声。日米対談が始まる」

◇急激な感染拡大が全国で起きている。押し寄せるウイルスの大波はイギリス発の変異ウイルスらしい。東京五輪の実現を危ぶむ声が自民党の中枢から漏れ始めたことは事態が容易ならざる局面にさしかかったことを物語ると私は受け止めている。二階堂幹事長が不用意に発言し、慌てて打ち消しにかかっているようにも報じられるがそうではない。深い考えがあってアドバルーンを上げたと思えるのだ。

◇大阪では14日、感染者1,130人が確認され過去最多となった。大阪府で注目すべきは重症者が急増し、実質的に医療崩壊が起きているらしいことである。救えるはずの命が救えない事態である。重症者対応には専門的な技術と経験が要る。看護師不足も深刻と言われる。大阪で起きていることは他の地区でも同様と考えねばならない。中でも巨大都市東京である。そして東京は神奈川・千葉・埼玉とひとくるみになっている。これは何を意味するか。群馬県も極めて重大な脅威に晒されているということだ。

◇14日、県内で新たに56人の陽性が確認された。50人を超えるのは2月4日以来のこと。その中味は大阪で起きていることと同様と見なければなるまい。山本知事が「大阪などの感染拡大の影響は必ず来る。今が正念場」と述べたのは私と同様の認識に立つものと思う。もし、イギリス型ウイルスが目に見える状態なら群馬県もその恐ろしさに怯えパニックが起きているに違いない。見えない怪物は想像力で対応するより他はない。それは必要なのだ。

◇菅首相は16日午後(日本時間17日未明)バイデン大統領との初の対面会談に臨む。首相は出発に先立ち次のように述べた。「バイデン大統領との信頼関係を構築し、自由・民主主義・人権・法の支配の普遍的な価値で結ばれた日米同盟を更に強固なものにしたい」。ここに現わされたように日本との揺るぎない連携を国際社会に示すことが最大の狙い。しかし首相は「中国は極めて重要な隣国」とも発言している。中国は日本がアメリカに同調しすぎないよう願っている。首脳会談では新型コロナ対策や気候変動問題での連携も目指す。日米共同宣言でどのように表現されるかが注目される。日本の役割は非常に重要かつ難しい。

◇県は15日、県内に住む人につき変異株4人を確認した。県内変異株は計27人となった。現われた数字は氷山の一角ではなかろうか。(読者に感謝)