人生意気に感ず「第4波とワクチン。オンラインと対面、教育の原点は。池江選手の生命力」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「第4波とワクチン。オンラインと対面、教育の原点は。池江選手の生命力」

◇コロナの4波と合わせるようにワクチンの動きが現実になった。大きな歯車が回るように。5日成田空港にワクチンが到着した。1,700箱である。ワクチン様の御着きだ。果たして救いの天使となるか。12日に高齢者への接種が始まる。65歳以上の対象者は役3,600万人。高齢者が感染した場合の致死率は60代・70代・80代と階段を登るように高くなる。高齢者が重症しにくくなることが接種の一番のメリットと言われる。全ての都道府県にワクチンが届けられどの市区町村で使うかは各都道府県が決める。

◇5日、参院決算委で野党議員が「第4波」の可能性について菅総理に質問した。首相は現時点での第4波は否定したが、その口ぶりからは強い懸念を抱いていることが感じられた。尾身分科会会長は、東京も大阪のような状況になる可能性があるとの認識を示した。

 群馬県も油断できない状況だ。それを示す要素として太田市の事業所に於けるクラスターの発生が注目される。この事業所では5日、7人の陽性が判明し、県はクラスターと判断した。県内各地の高齢者施設、一般の事業所に於いてクラスター発生の可能性は否定できない。クラスターにワクチンを有効にぶつけることが出来ればと思う。そのためには行政の組織を通して情報をキャッチすることが重要である。

◇現在、オンラインという珍現象が流行となりつつある。教育の世界では要注意ではないか。私は県立女子大と県立健科大の役員をしているが、人間関係重視について発言してきた。県内の多くの大学で、新学期を「対面」で行うところが多くなったと報じられ、ほっとする思いだ。オンラインの目的は感染防止であるが、人と人との交流によって人間形成を図ることは非常に重要である。感情をぶつけ合う中で友情を育て喧嘩もする。それが青春ではないか。近年の深刻な事態は人間が機械化していく懸念だ。「泣いた日もある怨んだことも、思い出すだろ、懐かしく」。舟木一夫の「高校3年生」の一節である。ここには若者の教育の在り方の原点がある。コロナの中で工夫しなければならない。

◇池江選手の快挙をマスコミが一斉に報じている。白血病と闘いながら手にした五輪の切符。閻魔大王も脱帽に違いない。水を切る美しい裸身の陰に地獄の釜から這い上がる彼女の壮絶な努力を想像する。それは多くの人々に限りない勇気と希望を与えた。彼女のためにも五輪・パラリンピックを実現させたい。(読者に感謝)