人生意気に感ず「ふるさと塾で反原発を語る。県公文書管理条例の意味。ハンセン病の強制解剖の記録」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ふるさと塾で反原発を語る。県公文書管理条例の意味。ハンセン病の強制解剖の記録」

◇3月27日の「ふるさと塾」は非常に盛会であった。コロナ禍で会場が使えなかった間、塾生の胸に様々な社会の課題につき、つっかえるものがあったに違いない。私はそれに応じる決意で臨んだ。重要項目の一つは原発事故である。なぜ「人災」かを取り上げた。その一つに「最悪のシナリオ」をつくりながらなぜ国民に知らせなかったのか。「パニックになることを恐れた」という。ここには民主主義の根幹に関わる重要な論点「知る権利」がある。情報は誰のものか。北朝鮮などの専制政治が民主主義に挑戦状を突きつけている。

◇バイデン政権はアジアを重視し、その中で同盟国日本を特に重視している。民主主義の価値観を共有するからだ。この価値観は日本国憲法の基盤となっている。これは公布以来75年を経てしっかりと根をおろした。アメリカが中国との対決を進める中で日本は最前線であるがその深い意味は民主主義の最前線ということである。

 北のミサイルが日本の領海の直近に落ちた。これは民主主義に対する重大な挑戦である。ふるさと塾で私は柏崎原発の問題点を話した。何回も訪れて感じたことはこの対岸はテロの国だということだ。この沿岸では多くの日本人が拉致された。長い海岸線は無防備なのだ。原発テロは巨大地震に劣らず恐怖である。

◇前記の「知る権利」に関わる身近な問題が県公文書管理条例である。安倍政権の時、いろいろなことが追求され、「記録がある筈だ、いや無い」とつまらない猿芝居が繰り広げられたことが記憶に新しい。文書の存在を管理することが民主主義の根幹に繋がることを地方に於いても徹底させねばならない。これが4月1日から実施される県公文書管理条例の基礎にある。この趣旨はあらゆる県の組織で実施されねばならない。私が役員を務める県立女子大及び健康科学大に於いても公文書管理規定が定められた。

◇「正月の船が過ぎたり癩の島」という句がある。瀬戸内海の長島愛生園は日本初のハンセン病療養所で癩の島であった。ここで死者のほとんどの遺体が同意なく解剖されていたらしい。その解剖録が確認された。「入所者の生きた証」で、愛生園は県外だが県の公文書管理条例で例えれば保存すべき歴史公文書に当たるに違いない。人権に関わることで民主主義の根幹に繋がる。私は草津のハンセン病に関して、小説「死の川を越えて」を書いたので今特別の思いで解剖の事実に思いを巡らす。(読者に感謝)