人生意気に感ず「菅政権の窮地。女房役の欠如で後手後手に。一都三県の解除は可能か。温暖化の行方」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「菅政権の窮地。女房役の欠如で後手後手に。一都三県の解除は可能か。温暖化の行方」

◇菅政権が窮地に立たされている。菅さんの苦しい所は「菅さんを支える菅さんがいないこと」と言う人がいる。これが何を意味しているかは明らかだ。安倍前首相の時、菅さんは女房役として安倍さんをよく支えた。今、菅さんを支える女房役、つまり安倍さんの時の菅さんに当たる人がいないというのだ。人材というものは必ず存在するが直ぐには現われない。力を合わせて難局を乗り切る課程でその人材は育ち生まれてくるに違いない。私たちのような離れた外野から見ていて、言いづらいことも直言するいい女房がいれば乗り越えられる問題が非常に多いと思える。例えばコロナ対策、首相長男の問題、女性広報官の問題などだ。

◇女性広報官山田氏のような人物は女性の時代を乗り切るために貴重だと思う。適切な手をもっと早く打てたはずだ。高級官僚たちが首相長男の関わる接待に簡単に応じたことも信じがたい。昔の官僚は国士として気概のある人が多かった。今は単なる政府の使用人に成り下がっているように見えてならない。日本が誇った優秀な官僚のイメージは崩れつつある。

◇菅総理は今月7日の緊急事態宣言解除に並々ならぬ闘志を燃やしているが早すぎると心配する声が多い。1日の予算委員会で野党議員が厳しく迫った。「再び緊急事態宣言を出すことになったら総理の進退がかかる責任になる。その覚悟はあるのか」。巷では解除近しの雰囲気の中で人の動きが増え始めている。変異ウイルスの勢いが報じられ「第四波」が懸念されているのだ。

◇このところ出番が少なく感じられていた小泉環境相がカーボンニュートラルに関して国会で発言した。「気候変動対策が成果を上げなければ今世紀中に日本全国の8割以上の砂浜が消える」。温暖化による海面上昇が迫っているのだ。菅政権は温暖化ガスの排出を2050年までにゼロにすること及び35年までに新車販売で電動車100%を目標にしている。近い将来日本の産業構造が大きく変化し街の姿も人々の生活も様変わりし人間の意識も大きく動いていくに違いない。私たちは今新しい世界に足を踏み入れようとしているのだ。

◇首相の意図に反し首都圏の知事は解除に反対の考えらしい。東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県の一都三県だ。小池都知事はもう一段ギアを高めないとと解除に強い懸念を示した。首相の覚悟はどう示されるか。5日にも示される方向だ。(読者に感謝)