人生意気に感ず「橋本聖子とG7のオリンピックに向けた声明」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「橋本聖子とG7のオリンピックに向けた声明」

◇橋本聖子氏が森氏の後継として五輪組織委会長に選ばれオリンピック・パラリンピックに向けて道が開かれたことを私は喜んでいる。遠回りしたが落ち着くべきところに落ち着いた感じだ。橋本氏の過去、オリンピックに関わった経歴からしても適切だと思う。雨降って地固まるという諺があてはまるのではないか。小池都知事と共にオリンピックを推進する両輪に女性が揃ったことになる。

◇G7が19日深夜、電話会談で行われた。この会議の成果として私が驚いたのは、一致した五輪開催の支持である。「コロナに打ち勝つ証として安全・安心な形で東京五輪・パラリンピックを開催する」という日本の決意を支持する声明を出したのだ。菅首相のホッとする顔が浮かぶ。森さんから橋本さんにかわったことと無関係ではあるまい。

 今回のオリンピックは特に重要である。もちろんコロナとの関係である。コロナに勝つには世界が一つになって力を合わせることが重要である。G7の声明にある「打ち勝つ証」なのだ。コロナとの戦いは終っていないから「打ち勝った」という過去形でないことが重要である。それから世界の情勢が偏狭なナショナリズムに覆われ大変だったことがある。世界のリーダー国が「アメリカ第一」を強く打ち出した為、多くの国が自国第一を始めた。これこそ世界の平和を脅かす要因である。今こそオリンピックの精神に基づいて世界は国境、人種、宗教を超えて一つにならなければならない。オリンピックの実現は正に平和のためなのである。

◇今回の女性蔑視と世界中から非難された出来事によって私は学んだことがある。それは女性に対する価値観が特に欧米と異なる点である。それは長い日本の社会習慣に根ざすもので、私は差別という自覚がなかった。小さい頃、アメリカの文化が入って来た頃、私はそのレディファーストということにかなり違和感を抱いたことを覚えている。多くの日本人が私と同じような習慣を大なり小なり引きずっているに違いない。日本国憲法14条は「人種・信条・性別・・・」の差別を否定している。この規定は性別、つまり男女の差別の習慣を乗り越えるべきことを訴えているのである。

◇私は数年前、菅氏と東京の地下のトイレで並んで用を足し、言葉を交わし、名刺を交換した。山本一太氏のライブの時だった。この時、この人は土の匂いのする政治家だと感じた。国会でスピッツのような野党女性議員がかみついている時、あのトイレの光景を思い出すのである。(読者に感謝)