人生意気に感ず「森会長の交替は不可避。別の人材を探せ。市議選の結果に新しい風を期待する」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「森会長の交替は不可避。別の人材を探せ。市議選の結果に新しい風を期待する」

◇森会長を包む状況がどうにもならないところにきた。私は当初森喜朗会長でいくしかないと思っていたがこの会長に対する世界の批判は日毎に凄まじいものになっている。オリンピックの基本は人間の平等である。そしてオリンピック憲章の柱は男女の平等である。森氏の発言には女性蔑視が露骨に出ている。森氏の謝罪が真に誠意の現われと受け取られたら流れは変わったかも知れない。この人の本質が現われたと見られたために、本質とつながる過去の言動まで引っ張り出された。過去のことまで出さなくてもという声もあるが、本質の一部と全部の関係なるが故にズルズルと出されてしまった。森発言の場面の役員の面々が大映しになり、山下泰裕氏の大きな顔が特に目立った。日本の役員全体が前世界から同類に見られてしまったのだ。世界の時の流れが人権・女性尊重に動いていることが重要である。その象徴と言うべき事態がアメリカの新大統領バイデン氏の登場である。副大統領のハリス氏、就任式で国歌を歌ったレディ・ガガ、詩を朗読したアマンダさんなど、正に性と肌の色を超えたオンパレードであり、オリンピックの縮図のような感がある。

◇私は、オリンピック・パラリンピックはコロナ禍のこういう時であればこそ無観客でもやって欲しいと思う。遺された唯一の道は森氏が退場して別の人が会長に就くことだと思う。人がいないと一般に言われるがそんなことはない。今こそ日本の真価を発揮させるために人材を発掘すべきである。政府も必死で探しているに違いないが、このことを強く主張したい。

◇7日深夜、市議選の状況をテレビで観た。後援会がしっかりしている地域の候補者は予想通りの票を得ている。女性の当選も目立った。これは新しい時代の波と言うべき現象だろう。女性の感性を活かすべき課題は非常に多い。これらの女性が時代の期待に応えていく姿を見守りたい。若い新人の当選も光った。総じて新人たちは市議会の現実を見て戸惑うに違いない。体制の中に組み込まれ流れに身を任すことに慣れてしまう恐れがある。今回はやはり特別な選挙であった。一つは言うまでもなくコロナ禍の下の選挙であったこと。また地方議会の形骸化が叫ばれ立候補者の減少が懸念される社会の流れの中で、多彩な多くの人たちの激戦が展開されたことである。このことはコロナと闘う上で、またコロナ後の社会を目指す上での光明と言える。前橋市に起きた新しい風の行方に期待したい。(読者に感謝)