人生意気に感ず「草津温泉とコロナ。夜の銀座と政治家。留学生にコロナを説く」
◇草津の源泉湯がコロナに効果というニュースにやはりという思いである。湯畑の源泉を調査してコロナの感染力が90%以上低減することが分かったのだ。私は草津温泉と感染症の関係についてはかねて特別の思いを抱いてきた。ハンセン病に関する小説を新聞連載した折、草津の湯がハンセン病に効くらしいことを人々は体験的に知っていたらしいと書いた。草津温泉は強酸性で名高い。コロナウイルスとの関係は研究が始まったばかりと思われるがコロナ克服の一つの糸口になるかと期待される。
◇政府は2日、11都府県の緊急事態宣言を栃木県を除いて延長することを決定した。2日は早朝からテレビでは東京都の新規感染者393人という数字が踊っていた。大きな朗報と思うが今後が大いに注目される。隣県栃木の緊急事態宣言解除も嬉しい。菅さんは「全国で減少傾向にある。飲食店の時短対策がはっきり効果をあげている」と強調した。
◇それにしても、飲食自粛の関係で「夜の銀座」事件はあいた口がふさがらない思いだ。政府が必死で自粛を願っているのにこのざまは政府の本気度を根底から覆すもの。
公明党の遠山氏は議院を辞職し、自民党の3人は離党した。国家・国民が滅亡の渕に立たされているといっても過言ではない。こんな時の政治家のこの姿勢を国民はどう受け止めるか。政治の信頼の失墜の極致ではないか。
この状況が最も顕著に現われるのが選挙。自民党の地方選連敗が伝えられ始めた。この流れは秋の衆院選に直結すること必至である。自民党は大敗する可能性がある。もし、野党に受け皿の力があれば政権交替に繋がる。かつての「悪夢の再来」という声も頷ける。
◇1日、外国人留学生の講義でコロナの現状を話した。全員マスクの生徒たちは自らの死活問題でもあるので真剣に耳を傾けた。私の役割は日本の文化や歴史を通して日本と日本語の理解を進めることである。コロナの惨状は絶好の教材である。彼らは日本の衛生環境や習慣がコロナ対策に結びついていることを身を以て学んだに違いない。ホワイトボードに世界地図を描きコロナ戦争の戦況を説明した。
世界の一体化の中で、全世界が力を合わせなければコロナに勝てないことを彼らは理解したようだ。コロナナショナリズムということも易しく話した。緊急事態宣言の11都府県のことも話せた。ネパールの生徒が多いがある若者は母国の感染者が少ないことを誇らしげに話していた。(読者に感謝)