人生意気に感ず「深夜の高級クラブ通いは平和惚けの象徴。ビルゲイツの発言。神様、仏様、ワクチン様」

◇私も観た。蓮舫氏の追求。与党幹部の深夜の高級クラブ通いである。自民党と公明党の議員の失態に若い人たちは「それ見ろ、政府のやつらはあんなもんだ」と言うだろう。同じ日の予算委の場面で尾身参考人は「政府のメッセージが若い人に伝わらない。そのためにクラスターが、そして感染爆発が止まらない」と述べた。緊急事態宣言下、午後８時以降の外出自粛要請中のこと。この宣言のため多くの国民が倒産、自殺などに追い込まれている。予算委の舞台で「政治は誰のためのものですか」と声が飛んだ。首相は「国民に外出自粛の協力をお願いしている中、大変申し訳ない」とわびた。公明党幹部も「国民一丸でコロナ禍と闘っているさなか、誠に軽率で自覚が足りない。国民に心からお詫びしたい」と述べた。

　政治の信頼は既に地に堕ちている。菅首相は国民から舐められ足下の身内の国会議員からも舐められている。これで衆院の選挙が打てるのか。五輪を実行できるのか。迫り来る未曾有の大災害に立ち向かえるのか。私は国民が平和惚けしている点に大きな問題があると思う。７６年前の敗戦を日本人は忘れてしまった。豊かさの大波に呑まれてしまったのだ。もう一度ガラガラポンにならないと駄目なのかも知れない。

◇面白いニュースに注目する。世界の富裕層が住みたい都市の新ランキングである。首位はスイスのチューリッヒで前年の３０位から上昇した。驚くのは東京が前年に続き３位ということ。前年首位のパリは７位に後退である。東京３位という世界の期待を裏切ってはならない。私の目には東京が累卵の危うさにあると見えるので責任は計り知れない。

◇マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が東京五輪に言及している。ワクチンのいかんが鍵で、安価で大量の供給が進めば夏の五輪の「可能性はある」というのだ。ワクチンの状況は刻々と変わっている。たとえ無観客でも五輪の開催は世界に向けた限りないメッセージになる。日本にとって、世界にとって起死回生のチャンスなのだ。

◇緊急事態対象エリアでは爆発的拡大の状況である。宣言の期限の２月７日が迫る。とても解除は望めない。直近の状況で気がかりなのは隣県栃木である。県境に意味があるとは思えない。全国的に病床が益々ひっ迫している。自宅等で療養中の死者が急増中なのだ。神様・仏様・ワクチン様の思いは増すばかりである。（読者に感謝）