人生意気に感ず「留学生と緊急事態。アメリカの政権に於ける女性重視と日本の今後。ハリス副大統領」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「留学生と緊急事態。アメリカの政権に於ける女性重視と日本の今後。ハリス副大統領」

◇25日、日本アカデミー留学生対象の私の授業が行われた。感染拡大を防ぐ万全の備えの下、全員マスクの生徒の間にさすがに緊張感があった。昨年はこの学園で大量の感染発生が出て一番懲りたのは彼らだったに違いない。日本人と比べセーフティネットも薄い。アルバイトも出来なくなる。外国人との共生の時代が近づいているが、様々な課題をコロナ禍は浮き彫りにした。

◇私は緊急事態宣言はどういうことか説明した。1都3県が対象であったが11都府県に拡大された。それはどの地域か。日本地図を示して質問し答えさせた。世界の感染者と死者の状況も示した。彼らの母国も深刻らしい。

 私は彼らに授業していて彼らがコロナを通して生きた勉強をしていることを感じる。彼らには単に日本語を教えるだけでなく日本の文化・歴史・社会の仕組みなどを教えるのが目的であるが、彼らはそれらが感染防止と深く関わっていることを知ることになったからである。手を洗う、衛生に気を付ける、医療の仕組みなど、彼らはいつの日か母国の指導者となる時、日本でのコロナの体験を生かすに違いない。

アメリカの大統領の交替も話した。新大統領が最も訴えたいのは民主主義の危機を救うことであると話した。民主主義の中心は人間を大切にし、国境を越えて助け合うことで、コロナに勝つために必要なことであると強調した。

◇ある大手商社が総合職に女性を大幅に増やす方針を打ち出した。将来は幹部職員にも女性を大きく採用するという。社会の新しい変化、将来を見据えた対策に違いない。これはアメリカの新大統領が女性幹部を政権スタッフに採用したことと無関係ではあるまい。アメリカの大きな変化は日本に波及し日本の社会を大きく変えるに違いない。アメリカのこの変化の象徴がカマラ・ハリス副大統領の実現である。彼女は黒人・アジア系の人である。ハリスの就任の演説は力強く自信にあふれていた。もしかすれば近い将来アメリカ初の女性大統領が実現するかも知れないのだ。その時は、オバマが黒人として初めて大統領となった快挙に次ぐ夢の実現になる。日本国憲法は平等原則として人種・信条・性別等の差別を禁ずる。性の平等の実現は今後の日本にとって最大の課題の一つになるに違いない。大きな目標は何から手をつけるかが重要である。地方議会の形骸化の克服はその一つである。地方選が始まる。(読者に感謝)