人生意気に感ず「新大統領と日本。同盟をコロナで生かせ。国内治験の開始。巨大な歯車が動き出した」
◇一夜明けバイデン新大統領の挨拶を改めてかみ締める。彼は訴えた。「私たちの国の歴史の中で今ほど挑戦的で困難な時代は少ない」ここでの内容はコロナと政治的過激主義。コロナについて彼は第二次世界大戦でアメリカが失ったのと同じくらいの命が1年で失われたと強調した。アメリカの死者は40万人を超えた。20日の日本に於ける死者の累計は4800人に迫り1日の死者は92人だった。新大統領の言葉は、この数字の対比からも世界が一体化していることを物語る。バイデン氏の「今ほど困難な時代は少ない」という叫びは私たちの胸にもストレートに響いた。昨日のブログでも書いたが、我が国のトップはなぜこのような演説が出来ないのか。国民の目を醒ますパフォーマンスが出来ないのか、私は残念に思う。
◇上の政治的過激主義の関連では彼は白人至上主義、国内のテロニズの台頭を挙げている。アメリカが民主主義の元祖と言われるのは建国宣言で人間の平等を強く掲げ、その実現のために苦闘してきたからだ。白人至上主義はこれに真っ向から反するもの。大統領はここで1863年のリンカーンの奴隷解放宣言をあげた。リンカーンの業績の歴史的意義は人種の平等を訴え大きく前進させたことと並んで南北戦争による国家の分断を救ったことである。バイデン大統領は「結束(ユニオン)、結束」と重ねて強調した。今回この分断を決定的に煽ったのがトランプ前大統領だった。身内である共和党の重鎮から「恥を知れ」と痛烈な非難の声が上がった。これはアメリカを支える柱を否定するトランプ氏に対するアメリカの良心の叫びに他ならない。トランプは就任式にも出席しなかったがこれは自ら墓穴を掘ったことを意味する。バイデン氏の下で「40万人の死者のコロナの惨過」は克服に向うに違いない。これは日本に於けるコロナ対策と結びついている。日米同盟は日本のコロナ対策に最大限生かされるべきである。
◇武田製薬は国内でのワクチン供給を担当するが、21日モデルナの治験開始を発表した。アメリカ製薬大手から5,000万人分の提供を受けることになっている。大きな歯車が動き出した。平井デジタル担当相はワクチン接種の情報管理にマイナンバーの使用を強調している。「今使わなくていつ使う」と訴えている。この声に河野太郎氏が連動する予感がする。(読者に感謝)