人生意気に感ず「感染爆発は全土に。過料の罰則は効果あるか。藤原の豪雪と動物たちの行方」
◇尾身分科会会長は東京は「感染爆発の状況」と訴えた。この表現が決して大げさな感情爆発でないことが伝わってくる。東京圏の緊急事態宣言が今日7日にも出されるが、各地の情報は東京圏だけでなく全国至る所で感染者最多が報じられ、日本列島がコロナで爆発炎上している感がある。異常事態に対して後手後手の政府もようやく危機感を募らせてきたようだ。政府の危機感は改正特措法案における罰則規定に見られる。この改正案は2月上旬に成立する。その要点は次のようになるという。緊急事態宣言下の「休業」をめぐり、都道府県知事の権限が強化される。即ち知事は「指示」より強い「命令」を事業者に出せる。従わない場合50万円以下の過料に処せられる可能性がある。この金銭罰は一定のインパクトを伴うに違いない。注意すべきことは、過料は刑罰ではない。刑罰の「科料」と区別されるものだ。新しく定められる「過料」は、裁判所ではなく国または地方公共団体が科するもの。しかし、軽い罰とはいえこれを受ける事業者はその社会的イメージに於いて大きな打撃を被るだろうから改正の効果は大きいに違いない。
◇列島各地域の状況は、過去最多を伝える数字が示している。6日の新聞が報じる5日午後9時半現在の事態は信じがたい程である。そこで示す国内の感染者は25万3千人を、死者は3千7百人を超えた。群馬県も深刻の度を加え、感染者の累計は2,493人、死者は47人に達した。今まで比較的に少ないと思われていた隣県の福島・茨城・栃木の各県も感染者が急増している。これらの各地の状況の中で「コロナ慣れ」とも言うべき様子が広がっていることが懸念される。
◇県内の状況報道で必ず示されるのが「みなかみ」である。私は深夜のGTVを観ているがみなかみの積雪は止まらない。みなかみの中で特に「藤原」が酷いのである。昨日も「集古館」の吉野さんに状況を聞いた。2メートルを超える雪に押し潰されそうな民家が何軒もあるという。雪に埋もれ角だけ見えていた鹿は遂に雪の中に姿を消した。雪が消えた時死体がいくつもあるのではないか。雪の中で体を寄せ合っていると言われる猿は、脚が短く雪に弱いとされる猪は、みんなどうなっているか。極限の飢えで人肉まで食った過去の例が人間の世界で伝えられている。動物たちには極限の飢えを乗り越える理性のようなものがあるのだろうか。(読者に感謝)