人生意気に感ず「大統領選の火蓋。接戦州の攻防。フロリダの行方」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「大統領選の火蓋。接戦州の攻防。フロリダの行方」

◇遂に明日、米大統領選の火蓋が切られる。両陣営は激戦州に死力を傾注している。これらの州は4年前の激戦結果を引きずっているようだ。今回の大統領選の世論調査では激戦6州は全てバイデンが上になっている。それらの州とはフロリダ、ペンシルベニア、ミシガン、ノースカロライナ、アリゾナ、ウィスコンシンの各州である。最終盤で両陣営がフロリダとペンシルベニアに力を注いだ主な理由は選挙人が多い州であるからだ。フロリダの選挙人は29人で6つの激戦州の中で一番である。またペンシルベニアの選挙人は2番目の20人である。

 これらの州で一票でも多く票を得た候補者はその州の選挙人の全部を獲得する。4年前の選挙では、これら激戦州の全てでトランプはクリントンに勝利した。今回の選挙で違う点はコロナの存在である。トランプはコロナを軽視しコロナと闘う姿勢をアピールしているが自らが感染し自らの集会で感染者が広がっている。トランプは初め、コロナを選挙戦の主な争点としたくなかった。しかし、コロナの勢いは止まず今やコロナはアメリカ社会を危機に陥れている。コロナ対策は大統領選の最重要な争点である。

◇フロリダ州の選挙戦はコロナ対策が正に主要な争点となっている。フロリダは南の楽園ともいうべき温暖な地で、多くの豊かな高齢者が人生の残りを静かに過ごしている。彼らにとってコロナは脅威に違いない。民主党のバイデンは77歳という最高齢の候補者で終止コロナ対策を訴えている人だ。

◇日本の歴史で天王山ともいうべきフロリダ州でなり振り構わぬ泥試合のようなことが行われている。日本でも悪質なデマや文書は選挙につきものだが、フロリダでは新技術を駆使した動画がフェイスブックなどで拡散されていると言われる。バイデンを「小児性愛者」であるとして、それを救うトランプの姿が恐ろしいバックで編集されている。フロリダ州は地理的状況からして南米(ラテン)系の移民が多い。彼らを「ラティーノ(ラテン系の人)」という。この人たちは一般に教育レベルが低いと言われる。この人たちをターゲットにして陰謀論やデマ情報が流布されている。選挙は民主主義を支える柱である。アメリカの大統領選の攻防を見ていると仁義なき戦いに見える。勝つためには手段を選ばず外国の力も利用する。民主主義が挑戦を受けている光景だ。それを含めて間もなく審判が下る。(読者に感謝)