人生意気に感ず「留学生に沖縄戦の真実を語る。コロナと政治。トランプの化けの皮」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「留学生に沖縄戦の真実を語る。コロナと政治。トランプの化けの皮」

◇28日、日本アカデミーで私が担当する合同授業「人間塾」があった。私の方針は日本を教えながら日本語の理解を進めること。外国の留学生が興味を抱く題材の一つは戦争である。今回は「沖縄戦争の真実」を選んだ。戦争を知らない若者たちも「ひめゆり部隊」、「救助された女教師と生徒たちの裸足の姿」、「白旗を掲げた少女」等の話に真剣に耳を傾けていた。これらの材料としてアメリカ軍が撮った写真を使った。政治に無関心な若者たちも教材の使い方で心の扉を開くのだ。教育はその国の政治状況と深く関係する。彼らの本国の民主主義の状況と教育の姿を想像した。「白旗の少女」は有名な話で、ふんどし(クラシックパンツと説明した)を枝に結びつけた少女の姿は当時のアメリカのマスコミで話題になった。戦後成長した少女が渡米して、この写真を撮影した記者と再会した話に生徒たちは瞳を輝かせていた。ついでに昨年岩櫃(いわびつ)不動の滝でふんどしで滝行をした私の体験を話した。その状況をホワイトボードに描くと拍手と笑いが起きた。

◇最後の短時間でコロナと政治の関わりを話した。世界の感染者が3千万人を大きく超え、死者も100万人に達する勢いである。中でも不思議なのは先進国で、かつ民主主義の元祖の国とも言われるアメリカで爆発的状況が止まらないことだ。これはアメリカ社会の矛盾を物語る。黒人やヒスパニック系に多いのはそれを示す。「目前に迫った大統領選は地球を舞台にした壮大なドラマですよ。私はトランプが負けると思っていますが、皆さんこの歴史的なドラマはまたとない勉強の機会ですよ」と私は話した。

◇トランプ氏の化けの皮が次々に剥がれているようだ。トランプの4年前の当選に「まさか」と世界中が息を呑んだが、アメリカ人の良識は目を醒ますことが出来たのか。それともまた騙されるのか。その結果は世界のコロナ状況に大いに影響する。世界が一つにならなければ強大な的に勝つことは出来ないからだ。

◇トランプ氏が10年間所得税を納めなかったことをニューヨークタイムズが大きく取り上げ話題になっている。「成功した不動産王」は偽物だったのか。巨額な損失を申告し所得と相殺するからくりらしい。野党民主党は「有権者はもっと払っている」と攻撃を始めた。29日の第一回候補者討論会のバイデンとトランプの攻防が非常に見物である。(読者に感謝)