人生意気に感ず「歴史の大転換点だ。新政権への期待。災い転じて福となせ」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「歴史の大転換点だ。新政権への期待。災い転じて福となせ」

◇現在は歴史の歯車が大きく回る瞬間である。しかも、近現代の歴史の中でも注目に値する転換点だと私は考える。覇権を争う米中の対立とコロナ禍が重なったからである。菅政権がこういう時に誕生したのは偶然の要素が大きい。その菅政権が対外的に大きく動き出すことを示す出来事があった。

 20日夜のことである。菅首相は初めてトランプ大統領と電話会談を行った。日米同盟の強化、コロナ対策の協力、北朝鮮問題等が話し合われた。トランプ大統領は「24時間いつでも何かあったら電話して欲しい」と述べたという。これはいずれ行われる直接対面による首脳会談のための重要な一歩に違いない。アメリカは中国に対抗するために日本を非常に重視している。日本としてもアメリカとの間に隙間を見せることは周辺に付け入るきっかけを与える。そういう意味で日米同盟は極めて重要なのだ。ただ私は日米同盟を民主主義及び法の支配の理念に基づいて深化すべきだと思う。

◇国は新婚生活の費用補助を倍増する計画である。深刻な少子化に対する大胆な政策だ。経済的理由で結婚、また出産を諦めるカップルが多い実態がある。結婚新生活支援事業を実施する自治体を国が支援する。現行の補助額を来年度から倍増させ60万円を上限に実施する。

 少子化対策は何から手を付けたらよいか分からない状態で年月が過ぎてきた。何かをやらなければならない焦りがあったと思う。少子化とコロナの関係は重大だ。感染への不安と経済的事情の悪化である。コロナ禍が長引く恐れがある。倒産が増え収入が減る中で子どもどころではないと考えるカップルが出るのは当然である。政府と地方は更に大胆かつきめ細かい対策を工夫しないと大変なことになる。

◇「災い転じて福となる」という諺がある。今こそその時である。国民が危機意識をもって心を高揚させ力を合わせることで事態は変わる可能性がある。新政権誕生はその一要素である。新政権は目玉政策を矢継ぎ早に打ち出している。携帯料金値下げやデジタル庁など。これらは若者ばかりでなく多くの人を刺激する。また、河野太郎担当の規制改革も重要だ。規制は制度と人を縛る。自由の束縛であり社会全体の錆に他ならない。今こそ原点に戻る時。原点とは75年前の焼け野原である。徹底的に打ちのめされたところから私たちは立ち上がったのだ。コロナの鉄槌が続く。米中対立の中、日本の出番がきた。(読者に感謝)