人生意気に感ず「組閣が決まるか、その面々。菅政権の船出と世界の大勢」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「組閣が決まるか、その面々。菅政権の船出と世界の大勢」

◇嵐の中の船出である。その船長が実質的に決まった。「実質的」と言うのは憲法の原則があるからである。その67条は「内閣総理大臣は国会議員の中から国会の決議でこれを指名する」と定める。国会の議決は国会議員の多数決で決めるから自民党が総裁に選んだ菅さんが指名されるのは確実である。今日16日の臨時国会で正式に指名される。

 地元秋田県では決定前から祝砲が上がり、一万個の菅ドラが売り出されるなど、ムードは総理大臣が誕生したかのようであった。もっとも秋田県では初めての総理大臣になるそうだから無理はない。コロナ禍の重苦しい空気を吹き飛ばす朗報であろう。菅さんもコロナ対策に全力を尽くす決意を表明している。

◇それでは菅さんや菅ドラの前に立ちはだかるコロナの状況はどうか。コロナは全世界を巻き込んでいるから、世界と日本の状況を見る必要がある。世界の感染者は12日約2,840万人、14日は約2,900万人である。そしてアメリカ、ブラジル、インド、メキシコなどは相変わらず爆発的に増加している。では日本はというと76,000人ほどの感染である。私は菅さんの関係で東北6県に注目する。14日現在で各県の感染者は宮城県313人、福島県211人、山形県78人、秋田県48人、青森県35人、岩手県23人である。

 初めて総理を生む秋田県は「菅ドラ」や「祝砲」に象徴されるようなイベントがどうしても多く行われるのではないか。秋田県民、そして菅政権にとって頭が痛いことに違いない。

◇世界が菅政権の船出とその後に注目している。第一の注目点はコロナにどう対応するかだろう。中国精華大の劉教授は「東京五輪・パラリンピックが来年開催できれば日本、ひいては人類がウイルスに打ち勝った証になる」と語っている。これは日本の国民性と文化が関わっている。手洗い、礼儀、「三密」の励行なども含めてだ。東京五輪・パラリンピックは世界に日本の真価を示す時になる。菅さんの下に日本国民が一致協力できるかに懸かる。

◇南米コロンビアのニュースに注目する。コロナ対策として強権を振るう警察への抗議が激化を続けている。新大陸発見者コロンブスの名を国名にしている唯一の国は麻薬組織とその生産で映画などでも余りに有名だ。警察は軍の一部になっている。最近の3日間で警官の発砲で少なくとも13人の市民が死んだ。コロナ対策が民主主義、人権と不可分であることを示している。(読者に感謝)