人生意気に感ず「コロナの長期化を見据えた県補正予算。社会的弱者を救済せよ。総裁候補の地方政策は」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「コロナの長期化を見据えた県補正予算。社会的弱者を救済せよ。総裁候補の地方政策は」

◇コロナ禍は相当長引くに違いない。政府や専門家たちが有力な参考材料と考えているのは1918年のスペインかぜである。新しい研究成果として死者6千万人とも8千万人だったとも言われている。群馬県でも最盛期の三年間「1918年から1920年」だけで4,454人の死者が出ている(群馬県史)。

ワクチンの完成が騒がれているがそれを計算にいれても敵はしぶといから長期戦を覚悟しなければならない。

◇山本知事は、9月補正予算案に「第二波対応予算」と名付けた。長期化を見据えてのことである。

9月補正としては私が県議会にいた1995年度に次ぐ規模である。補正の大方を医療体制の充実などにあてるらしい。社会的弱者にも配慮してほしい。

◇コロナは情け容赦なく、そして隈無く牙を剥きだして襲いかかっているが社会的弱者が受ける打撃は特に深刻である。社会保障の網で救いきれない人たちをコロナが直撃している。シングルマザーや失業した人たちの中には追い詰められている人が増えている。これらの人々はコロナがなくとも大変な状況であった。それがコロナ襲来によりアルバイトの口がなくなったりしているからだ。風俗等で働かざるを得なかった人々はその口もなくなって悲鳴を上げて言われる。社会保障の制度がありながらアプローチの方法が判らない人々の話を最近よく耳にする。行政の役割は重大である。気軽に利用出来る窓口を設け大きくアピールすべきである。社会的弱者と言われる層にとって行政の敷居は高いと言われる。行政は誰のためにあるか。行政の真の役割が問われている。知恵を出せばできることは多いはずだ。行政マンはネクタイを捨て現場の職人の覚悟で泥にまみれるべきだ。泥の海に沈みゆく母子を救うために命をかける時。行政マンの仕事場は役所だけでないことを知るべきだ。役所を出て現場社会を見ろと言いたい。そここそ、真の職場であると思う。

◇総裁選に伴う県連の予備選は13日に投開票が行われる。三氏はいずれも地方重視を強調した。地方の時代と言われて久しいが地方はその役割を果たせずに時の流れに身を任せてきた。コロナはその状態に鉄槌を下した。地方議会は「形骸化」の汚名を返上しなければならない。今こそ地方は狼煙を上げて立ち上がる時。多くの自治体が消滅の危機に。地方の危機は日本の危機。コロナ戦の勝利は地方にかかっている。(読者に感謝)