人生意気に感ず「菅官房長官とは不思議な縁。安倍後継に期待すること」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「菅官房長官とは不思議な縁。安倍後継に期待すること」

◇マスコミなどは次の首相は管氏に決まったかのように騒いでいる。安倍氏がまさかの辞任となり、その政治を継続することが客観的政治状況からして不可欠とすれば管氏は自然の流れとして落ち着くと見ていた。何人かの人物が候補として上がっているが人物としても管氏が妥当だと思う。

◇菅さんとは忘れられない出会いがある。昨年のことだが、山本一太さんの都内のライブに参加したときのこと。抜け出してトイレで用足しをしていたら一瞬遅れて菅さんが入ってきたのだ。官房長官のガードもトイレにはついてこなかった。並んで用を足し、ほぼ同時に終って名刺交換をした。特殊な密閉の空間であったが気さくな感じを受けた。トイレの中で官房長官との名刺交換とは前代未聞だろう。ましてやその人が総理大臣になろうとしている。「袖振り合うも多生の縁」。この諺からすれば菅さんとの縁はなかなかのものかも知れない。

◇菅さんの前途は大変なものだと思う。安倍さんの評価は様々だが、彼の活躍した舞台は世界を相手に相当なものであった。安倍さんが立っていた舞台を抜きにしても「内憂外患」の正に困難の時である。コロナを乗り切るのが第一の課題であるが、その背後に、あるいは同時にというべきか、かつてない大波が押し寄せている。首都直下型、南海トラフ型の巨大怪物は足音が聞こえるようである。地球規模の異常気象は列島を呑み込むかのようだ。そして国際情勢のダイナミックな変化に日本の役割は益々大きくなっている。米中の間に立って日本の役割は以前から大であったがコロナ後はそれが更に増大する。日本の伝統的な価値観が、偏狭なナショナリズムが世界を覆う中で光りを増す。9条の変更は別としても日本国憲法の理念をしっかり堅持して日本の存在感を発揮し、その使命を果たさねばならない。次期総理の役割はこの点にある。トイレの縁を顧みながら菅さんに期待するところ大である。

◇コロナがやや落ち着きかけているようだ。そのことも影響して私のまわりもせわしさが増している。日本語学校の合同授業が始まるし、いくつかの講演が復活する。10日は中央公民館で「田中正造」、19日には元総社の歴史の会で「ハンセン病」の話、その他「ふるさと塾」など目白押しの感。来月は80歳を迎えるが忙しさの中で生きている実感を覚える。(読者に感謝)