人生意気に感ず「安倍首相辞任表明の波紋。後継者に人なし。迫る真の国難。ガラガラポンの時が」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「安倍首相辞任表明の波紋。後継者に人なし。迫る真の国難。ガラガラポンの時が」

◇安倍首相の突然の辞意表明が日本ばかりか全世界に波紋を広げている。颯爽と見えた姿が弱々しく見える。この人は内なる持病の悪化と外なるコロナ情勢によって打撃を受けたに違いない。私個人としてはもう少し頑張ってほしかったと思う。その理由の第一は適切な後継者が思い浮かばないからだ。

 菅官房長官、岸田政調会長、石破元幹事長などが取り沙汰されているがどれもピンとこない。石破茂氏のあの猛獣のような眼差しは本物の強さを現わすのか、それともゼスチャーなのか。世界の舞台に通用するのか惑ってします。政治の世界とそれを支える官僚たちが共に地盤沈下して人材不足だと思う。先日大学時代の元官僚たちに会ったが、最近の若者の優秀なグループは官庁に入らないと言っていた。政治の世界はもっと惨憺たるもので政治不信が渦巻く中へ飛び込む国士はいないと見える。未だ司法の場で結論は出ていないが空前の金が動いたとされる現職国会議員の河井夫妻の姿は現在の政治家を象徴していると多くの国民は見ている。安倍首相の弱った視線は哀れに感じる。平家物語のあの有名な響きが聞こえるようだ。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。奢れる人も久しからずただ春の夜の夢のごとし。猛き者もついには亡びぬ。偏(ひとえ)に風の前の塵に同じ」。権力の座を追われる人に世論の鞭は容赦がない。春の夜の夢のようであり、風の前の塵のように去っていく。金城鉄壁もアリの一穴からという。アリの一穴は首相の心の奢りであった。「森友」、「桜を見る会」などの一連の問題も体力と気力があれば凌げたかもしれない。さすがに天はそれを許さずコロナを使って鉄槌を加えたと思われる。かつてない内憂外患の時を迎えている。三国志の世界を思い出す。中国・北朝鮮・ロシアと日本を取り巻く環境は厳しい。三国志の時代と比較にならぬ大変な要素は環境問題である。巨大地震、巨大津波、富士山の大爆発等が待ち受けているのだ。この環境問題には言うまでもなくコロナウイルスも含まれねばならない。これら何百年に一度の大変化が日本を呑み込もうとしている。政治は頼りにならない。とすれば主権者たる国民が自覚して頑張る他はない。75年前の夏を思い出す。日本はもう一度ガラガラポンを経て立ち上がらなければならないのか。その時は近い気がする。(読者に感謝)