人生意気に感ず「75年前を真に反省する夏に。なぜ無謀な戦争に。中国のワクチン投与に注目する」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「75年前を真に反省する夏に。なぜ無謀な戦争に。中国のワクチン投与に注目する」

◇8月が残り1週間となった。毎年深刻な思いで75年前を振り返るが今年が格別に思えるのはコロナ戦争と重なるからだ。その思いであの敗戦の一年をかみ締めたい。

 1945年3月東京大空襲、4月沖縄本島に米軍上陸、そして8月こそ大変だった。「6日広島に原爆、8日ソ連対日宣戦布告、9日長崎に原爆、14日ポツダム宣言受諾、14日天皇の終戦放送」。9月2日戦艦ミズーリ号上で降伏文書に調印。この調印式こそ、日本の終戦・敗戦を正式に決定する意味がある。

◇一方世界情勢も誠に暑い一年であった。1945年4月、ルーズベルト大統領が没しトルーマンが昇格。原爆はトルーマンによって落とされた。この4月ムッソリーニは銃殺されヒトラーは自殺した。敗戦の独裁者の末路は哀れだ。そして5月ドイツは無条件降伏したのである。

 イタリアは既に1943年無条件降伏していたので、日独伊三国同盟は瓦解した。勝ち目のない無謀な戦争になぜ参加したかをこの夏歴史を振り返って反省しなければならない。私は、日独伊三国同盟に参加したことが第一の要因だと思う。当時ドイツの快進撃を見て、「乗り遅れるな」という強い空気があった。判断の座標軸は自由と民主主義であった。これを否定するナチスの世界観に同調したことをこの夏、最大の歴史の教訓として捉えねばならない。

◇コロナ戦争が大きな節目を迎えている。専門家の分科会ではピークを過ぎたと判断しているが予断は全く許されない。群馬県の感染者が連日10人を超えていることはそれを物語る。世界での猛威はすごい。日本が世界の一環であると考えるなら世界の波に呑み込まれる恐怖を肌で感じる。

 世界の感染者は2,300万人を超え、その死者は80万人を突破した。注目すべきはアメリカ、ブラジル、メキシコ、インドである。トップを走るアメリカの死者は17万6千人を超えた。これらの国の実態は猖獗(しょうけつ)を極めている。これらの惨状が我が国へ及ぶのを防ぐ防波堤は私たちの自覚である。

◇中国ではワクチンの緊急投与が7月22日から始まったと言われる。大丈夫かと思ってしまう。問題の根底には「人権」がある。医療従事者や感染症対応に当たる人などが優先されるらしい。一党独裁の国で共産党幹部が優遇されるようなことがあれば大問題になるだろう。コロナを発生させた国のワクチン対応に注目が集まる。(読者に感謝)