人生意気に感ず「ミライズの例会で地方議会の形骸化を。それは日本の民主主義の危機」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ミライズの例会で地方議会の形骸化を。それは日本の民主主義の危機」

◇18日、月1の勉強会ミライズの例会は良かった。メンバーには複数の市の職員も参加している。某市議会で長く事務局を務めたR君が地方議会の形骸化を話した。実態は深刻で、担当者の話だけに皆真剣に耳を傾けた。現職議員もいるのでR君は遠慮しながら話したのだ。議員の質の低さが議員の低い評価の原因となり、魅力のない職業だから立候補者が少ないという悪循環が指摘された。議会の質問に議員の質は如実に現われる。実質的に役人が質問を作るようなことが全部ではないにしろ未だ行われているようだ。議員がいかに情報を集めるかは非常に重要で大いに工夫の余地がある。良い例も紹介された。大津市では龍谷大学と連携して成果を挙げている。「学」との連携である。政務調査費についても指摘があり議論が交わされた。社会は難しい課題を抱え、地方議会は激しい濁流にもまれている。地方創生の時代の中で地方議会の役割は益々大きい。それにもかかわらず地方議会は危機にある。議員数が少なくて議会が成立しないことも生じている。R君の報告はこの点にも触れた。高知県の大川村で「村総会」が新聞で報じられた。地方は「民主主義の学校」という諺がある。民主主義は有権者と密接であることによって支えられる。その実態が地方にある。日本の地方の現状は民主主義の危機を物語る。

 この勉強会では他市から参加しているある市議からコロナ禍の中で市議が動けないことが述べられ、会員からこういう時こそ市議は知恵を出して大いに活動すべきだという意見が出た。

◇7月の「ふるさと塾」は25日(土)、午後6時半から。前回に続き「コロナ」であるが、テーマは「コロナと日本、コロナ後の日本」である。マイクロソフトのビルゲイツやノーベル賞の本庶佑氏なども登場させる。災害に強い群馬県としてかつて安全神話が支配した状況は一変した。17日現在で感染者166人、死者19人は決して少なくない。東京・埼玉と隣接し交通機関で太く結ばれていることも大きな要因だろう。群馬の女性2人が新宿で観劇し感染したことが大騒ぎになっている。こども園、スズランデパートに関係していることで影響が重大になった。二人の女性は生きた心地がしないだろう。これらは特別かもしれないが私たちは多くの人との関わりで生きている。自分が感染すれば拡大することを自覚しなくてはならない。塾ではこのことも話すつもりだ。(読者に感謝)