人生意気に感ず「新宿は魔界。新宿観劇の群馬県人。制限緩和は警戒感を薄める」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「新宿は魔界。新宿観劇の群馬県人。制限緩和は警戒感を薄める」

◇東京都の感染状況はただ事ではない。小池知事は15日最高の警戒度だと表明した。また、専門家は第二波が近いのは間違いないと言っている。日本全体の緊急事態が解除され、首相が「ほぼ収束」と表明した直後に緊張が緩んで油断が生まれた感がある。欲望の都市新宿は魔界である。日本人の心の崩壊現象の象徴とも言うべき都市。その実態はコロナによっても変わらなかった。欲望という名の魔物は人間の心に棲んでいる。コロナの状況を正しく恐れるなら新宿などの歓楽街に近づくべきではない。群馬の場合、東京埼玉の直結している上に「群馬は大丈夫」という安全神話が尾を引いている。

◇伊勢崎市のこども園勤務の女性が新宿で観劇した事実は象徴的である。女性が訪れた劇場「シアターモリエール」ではクラスターが発生したとみられていた。驚いたことは、この劇場で前橋市の50代女性が観劇し感染した。これで終わりであろうか。県は、女性が保育教諭として勤務していた「二葉こども園」の園児と職員計71人を濃厚接触者と判断した。この人たち全員にPCR検査を実施するという。二葉こども園だけの問題ではない。全ての幼稚園、保育園の関係者、更には高齢者施設等の関係者に二葉こども園の出来事に学ぶことを徹底させねばならない。

◇世界のコロナ状況は最悪となっている。百年前のスペインかぜのようなことになるのだろうか。あの時は3年以上続き試写は数千万と言われた。医療状況などが全く違う現代ではあるがコロナ軍団の勢力は拡大の一途だ。

 世界の感染者は13日現在、1300万人を超えた。WHOはこの状況を指して「感染拡大は加速している」と強調した。感染者の52%が、死者の51%南北米大陸に集中。国別では、アメリカ・ブラジル・インド・ロシアが突出している。

◇米国の急増情勢と経済活動の再開状況の関係は、日本の現状を考える上で興味がある。南部や西部など特に急増が激しい州は比較的早く経済の規制を緩和した。このことが住民の感染への警戒感を薄くさせ感染拡大の基になったと指摘されている。これは日本にも当てはまるに違いない。水が低い方に流れるように人間の心理として共通なものだ。日本の文化は素晴らしいと言われるが戦後アメリカナイズされた部分は非常に大きい。欲望第一、物質第一で精神的な貧しさは日本の社会の崩壊を思わせる。そこに今回の未曾有のコロナ襲来である。経済の規制緩和は倫理というブレーキを失った日本人の心の基盤を揺るがしコロナ拡大を許していると思える。(読者に感謝)