人生意気に感ず「コロナの重大局面。トランプの健康は。ワクチンに明るい望み。藤田さんの著書届く」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「コロナの重大局面。トランプの健康は。ワクチンに明るい望み。藤田さんの著書届く」

◇日本のコロナ危機は第二のステージを迎えつつあるようだ。国民の間ではホッとしたムードが広がりつつある。しかし、世界に目を転ずれば恐ろしい事態が各地で進行していることを感じる。相変わらず目が離せないのがアメリカである。全米50州のうち22州で新たな感染者が増加している。

 私はトランプ大統領のストレスは極限状態ではないかと想像する。異常な程強気の大統領も14日に74歳の誕生日を迎えた。1期目の大統領では過去最年長である。トランプの心身を揺さぶる要素は余りに多くかつ深刻である。コロナが治まらないことに加え、支持率の急落と中国の状況がこの高齢大統領を追い詰めている。

 報道では陸軍士官学校の卒業式で不安定な足取りを見せ、コップの水を飲むのに苦労した。メディアは健康不安を伝えている。

◇日本がコロナの重大局面を迎える中で暗中の灯のように期待されるのが薬の開発が進んでいることである。日本とアメリカでワクチンの開発が急速らしい。日本では大阪大学などが7月にも臨床試験を行うというし、アメリカでは14種類のワクチン候補が順調と言われる。ワクチンとは別に抗ウイルス薬に関しても大きな動きがある。「レムデシビル」は申請後わずか3日で特例承認がなされた。正に電光石火、平時では考えられない。「アビガン」についても承認の大幅前倒しが見込まれている。医学や科学の分野でノーベル賞を多く出している日本の力を示す時である。

 ワクチンに関して注目されるのは、あのマイクロソフトの創始者ビル・ゲイツの発言と存在感である。彼は「人類はコロナに勝つと信じるが、それは世界の人口の大半が予防接種を受けることが前提だ」と述べる。

◇昨日(16日)、藤田三四郎さんの詩文集「風のうた」が届けられた。20冊目の著書である。藤田さんは過酷な運命を生きてコロナの襲来を見詰めるように94歳の人生に幕を下ろした。この人の心を支えたものは文学であったに違いない。改めて文学の真の意味を思う。本書には昭和19年従軍直後にハンセン病と診断され、栗生楽泉園に護送されることになったことが「私の歩んだ道」として描かれている。藤田さんの車両には「らい病者輸送中」の紙がはられていた。人権などは全く考えなかった国家の体質の犠牲であった。歴史は繰り返す。藤田さんの著書はこう訴えているようだ。(読者に感謝)