人生意気に感ず「バイデンの勝利宣言。米、建国の理念とは。日本アカデミー、ミライズ、ふるさと塾再開 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「バイデンの勝利宣言。米、建国の理念とは。日本アカデミー、ミライズ、ふるさと塾再開

◇バイデン氏が5日、勝利宣言を行った。民主党の大統領選指名争いのことである。アメリカの大統領選は世界にとって、また私たちにとって極めて重大なこと。それはコロナウイルスで全世界が狂乱の状態にある時だけに尚更である。バイデン氏が民主党大統領候補者になることが確実になった。これは今年11月の米大統領選がトランプとバイデンの対決となることを意味する。米大統領選の意義を繰り返し書いてきたが、バイデン勝利宣言を機に改めて私は強調する。

◇コロナ禍で最も重要なのは、立場を超えて協力し合い助け合うこと。アメリカは建国以来2度の危機にある。それは南北戦争と今回のコロナ戦を指す。二つともアメリカは分断の危機にある。6日現在、アメリカの感染者は189万人に迫り死者は11万人に達する。トランプが掲げる「アメリカ・ナンバーワン」は米国人の結束を妨げ、アメリカ人の誇りを傷つけ、アメリカの世界に於ける役割を萎縮させている。

 1776年の独立宣言は「全ての人は平等に造られている」と叫んだ。この建国の理念は肌の色を超えあらゆる立場を超えた協力を訴えている。先ずアメリカが第一に重要だとする偏狭な考えはこの理念に真っ向から対立する。現在アメリカで吹き荒れる黒人差別の騒乱はこの点で極めて意味が深いのだ。

◇バイデンは指名争いの中で「この国には癒やしの政治が必要だ」と強調し、国家分断の克服を訴えた。また、現在の事態(コロナと黒人殺害)に対し「我々は米国史上に残る困難に直面している」と指摘した。そして、更に「この事態は怒りにまかせたトランプ氏の敵対的な政策では解決できない。この国は、国民を結束させられる指導者を必要としている」と叫んだ。私は今回の大統領選に今までになく注目している。アメリカが新大統領の下で力を合わせ、世界の指導者の地位を取り戻すことがコロナ戦の勝利を導く。

◇今日(8日)から、日本語学校・日本アカデミーの私の授業が始まる。「三密」を防ぐ手立てを尽くして行う。授業はコロナウイルスの現状と課題について話すつもりだ。諸国の若者は日本文化の意味をこの危機の中で学んでいるに違いない。20日は「ミライズ」、そして27日は「ふるさと塾」が始まる。この塾にテーマも新型コロナウイルスである。歴史塾なので感染症の歴史も話そうと思う。(読者に感謝)