人生意気に感ず「群馬マラソン中止と私。理想と矛盾が同居するアメリカ。警官への抗議は世界に」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「群馬マラソン中止と私。理想と矛盾が同居するアメリカ。警官への抗議は世界に」

◇ぐんまマラソンの中止が発表された。覚悟はしていたが誠に残念である。昨年のマラソンは手術後の厳しい体調ながら完走を果たした。覚悟の決行で前年より約9分も記録を縮め、私は前立腺手術の克服に快哉を叫んだ。そして、これは80代を完走する序曲と心に決めて翌日から一日も休まず朝の走りを続けてきた。この一年、毎日の運動項目に「水行」を加え、毎日7杯の水をかぶることを課した効果か体調もよかった。「水行」は昨年7月28日と9月28日に浅川信さんの勧めで岩櫃の不動の滝に挑戦したのがきっかけである。不思議な体験であった。落下する滝に頭が打たれることで脳細胞の奥にまで衝撃が伝わり心が若返るのを感じたのだ。数十億の脳細胞は人間の進化の歴史を秘めている。日常使われているのは脳細胞の表面だけであろう。フロイトは深層心理学を打ち立てたが、「南無不道明王」と叫んで無心になって受け止める衝撃は脳の深層に衝撃を与えるのかも知れない。

 コロナ奴という思いも心の隅にあるが、この歴史的災厄を謙虚に受け止めたいと思っている。今秘かに思うことは今年11月3日、私は一人で10キロのコースを走るつもりである。10月末から11月にかけて群馬県に第二波・第三波が押し寄せるかも知れない。あの大群衆が大河のようにひしめいて走る状況は正に「三密」である。実は、中国貴州省の人々が大勢してこのマラソンに参加する予定で話を進めていたので、この点からも残念である。

◇アメリカは理想と矛盾が共存する国である。理想は建国の基礎となった全ての人の自由と平等である。これからすれば肌の色、人種に拘わらず平等だから黒人の差別は許されない筈。ところが現実は差別の歴史が続いている。これが矛盾である。現在、アメリカで黒人が警察官に殺害されたことに対する抗議が沸き立っている。事件は中西部ミネソタ州のミネアポリスで起きた。連日の抗議行動は全米の都市に広がり、この動きはヨーロッパやニュージーランドにまで広がっている。これは人種による人権侵害でもある。平等の問題が国境を越えていかに普遍的であるかを物語る。アメリカはオバマからトランプになって差別の問題が顕著になった。これはアメリカが世界の指導者の地位から後退したことを意味する。これでは中国の人権問題を非難することは出来ない。コロナと人種差別は目前の大統領選に大きく影響するだろう。(読者に感謝)