人生意気に感ず「黒川検事長の賭けマージャン。WHOの決議の意味。衆院での参考人の意見」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「黒川検事長の賭けマージャン。WHOの決議の意味。衆院での参考人の意見」

◇東京高検の黒川検事長が賭けマージャンをしていたという報道が社会に衝撃を与えている。賭けマージャンは刑法が犯罪行為(賭博罪)と定めるもの。検察は犯罪の起訴の権限を握る機関である。犯罪を取り締まる機関が犯罪を行っていると非難の声があがっている。週刊文春が大きく報じた。信じがたい軽薄な行為。恐らく日常的に行っており罪の意識が麻痺していたのだろう。規範意識が薄れ、享楽と欲望に走る人々の一員になっている。緊急事態宣言下で「三密」を避けねばならない時に三密の状態のテーブルで賭博とは。腐敗した行政、堕落した権力の象徴と言わねばならない。

WHOが重要な決議を採択し幕を閉じた。その重要な点はワクチンの公平利用とそれを貧困国が使えるように訴えていることだ。世界的な製薬会社は新型コロナウイルスに効くワクチンの開発に必死になっている。その日は近いと言われる。最も望んでいるのはアフリカなどの貧困国である。そこでの爆発的な感染は先進国に及んでくる。コロナ対策では世界は一つであり、ワクチンは正に「公共財」なのだ。企業は社会的存在であり、社会的な利益を追求することが基本であるべきである。コロナ禍の下でのWHOの総会は極めて重要である。テドロス事務局長が中国寄りであることが批判されている。WHOへの拠出金を減らそうとしているトランプの姿勢も偏狭である。全世界が「緊急事態」にあるがここで最も求められるのは全世界が協力することである。

◇20日の衆院予算委で参考人がコロナウイルス対策で述べたことは非常に重要である。参考人の中心は政府の諮問委員会会長の尾身氏。

 尾身氏は次の感染拡大に備える上で検査、医療の強化が重要で、そのカギは地方の衛生研究所が握ると表明。10年前の新型インフルエンザ流行時の教訓が活かされないのは政治の責任と暗に述べた。また尾身氏は高齢者施設で院内感染を防ぐために防護具の供給などで財政支援が必要と表明した。特に私が注目したのは質問者が米中の対立及び日本の役割について質問した点である。尾身氏は政治的対立があってもヘルスの分野では協力が必要で日本はそのためにリーダーシップを発揮すべきと述べた。この点について、私は群馬県日中友好協会会長として同様な日本の役割を訴えている。(読者に感謝)