人生意気に感ず「レムデシビル等の朗報。ゼロが注目される岩手県とベトナム。中等症受入れ病院を」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「レムデシビル等の朗報。ゼロが注目される岩手県とベトナム。中等症受入れ病院を」

◇全世界に広がった新型コロナウイルスをそれぞれの国が受け止めている状況は実に興味深い。一口に言って、その国の総合力によってコロナ戦の勝敗が分かれるようだ。国の総合力とは政治、文化、国民性などが主なものだが地理的状況なども影響する。

 世界の感染状況は、日本時間5日の時点で感染者数360万人以上、死者は25万人超に達した。感染者、死者の世界最多はアメリカである。それでもピークは過ぎたとして各州で経済活動再開の動きが広がっている。これは行動制限の緩和を意味するが、この緩和が感染拡大の第二波に繋がるのが懸念されている。一方で抗ウイルス薬やワクチンの開発も世界の先進国で懸命に行われている。正に近代科学とウイルスとの戦いである。この点で注目されるのは抗ウイルス薬レムデシビルである。「特令承認」によって七日に承認された。

 薬に関する朗報は続く。北里大はイベルメクチンにつき治療薬として承認を得る方向だとされる。これはノーベル賞の大村教授が開発に貢献した抗寄生虫薬である。また北里大と花王は新型コロナウイルスが細胞に感染するのを妨げるタンパク質を人口的に作製したと発表。これは新たな特効薬の開発につながるものと期待される。

◇私は国内外のコロナの感染状況の一覧表を毎日見るが、注目するのはゼロの数字である。国内では岩手県、国際面ではベトナムである。単純な数字の比較には問題があるとはいえ、このゼロの背景には大変な努力と工夫が存在するに違いない。ベトナムはかつてアメリカと戦って一歩も引かなかった国である。この国の対コロナ戦略の特色は厳しい隔離政策である。結果として人口約9,700万人中、感染者は271人、死者はゼロ。人口に占める感染者の割合は世界最少である。武漢で感染者が出ると直ちに中国人に対するビザ発行を停止し、国内感染者に対する施設隔離を大規模に実施した。共産主義故に実行できる政策といえるが私たちが学ぶべき点はあると思う。

◇軽症者でなく重症でもない中等症の受入れ医療機関の整備が喫緊の課題となっている。これらは重傷者より人数が多い上に重症化の恐れがある。受入れ病院を探すのが大変な状況。「電話をかけまくる」、「たらい回し」等の悲鳴が。県下の苦しい医療状況の中で、ギリギリの分担の工夫を重ねるべきだ。(読者に感謝)